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アメリカ自然史博物館 恐竜コーナー |
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訪問日 2009年7月7日
恐竜は鳥だったのかアメリカ自然史博物館は今年で140年を迎えたアメリカ屈指の博物館。 今回は収蔵品の中でも目玉となっている古生物の展示を見てみた。
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大迫力のバロサウルスとアロサウルスの全身化石がセオドア・ルーズベルト広場で迎えてくれる。 |
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樹が枝分かれするようにセキツイ動物(はっきりした背骨をもつ)の化石コーナーはいきなりティラノサウルスから始まる。 進化を樹木が枝分かれするように考えて仲間分けをしているからだ。 年代順に化石を展示しているところと違い少しとまどうところもある。 でも、身体のつくりが似たものどうし集めて、それぞれがたどった進化をわかりやすく説明しているから 「あっ、ここが同じだ!」 と化石を見ながら自分なりに楽しめる。 |
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飛ばない鳥類型恐竜ディノニクスの全身化石の実物標本を公開しているのは世界中でここだけ。 発達した手首や肩のつくりが恐竜と鳥類とのつながりを示している。 |
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ストルティオミムスの全身化石。 頭骨の一部と尻尾が少し欠けただけのこの標本は、オルニトミムスの仲間の化石としては最も完全なものだ。 注目したいのは姿勢。首が後に折れた状態になっていて、死んだときに首を通る太い筋が縮んだ結果このような姿勢になった。 |
![]() 鳥類はよくこの様な首がそっくり返った恰好で死んでいることが多い。 |
CASTと呼ばれる恐竜化石のレプリカは、全体像をとらえるためにとても大事。 でもそれが本物だったらなお感激だ。 アメリカ自然史博物館で展示されている化石標本の8割以上は本物だからとても貴重な体験ができる。
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ティラノサウルスの全身化石標本。ほとんどの博物館がレプリカを展示しているけど、これは本物。
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![]() このティラノサウルスの頭部の化石は、1908年に発見された。 |
アロサウルスとティラノサウルス、
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恐竜たちのくらしを読み解くコエロフィシスは三畳紀後期に生きていたケラトサウルスの仲間。 ニューメキシコ州のゴースト・ランチで数百体にものぼるコエロフィシスの化石が発見された。 肉食恐竜がこのようにまとまって見つかることはとても珍しい。 いきなり激流に飲み込まれたのではないかと考えられている。 保存状態のいいコエロフィシスのお腹の中にワニの仲間の骨が残っている。 |
だれの卵?この卵の化石は南フランスで発見された。 約6800万年前のもので、同じくこの辺りで多く見つかっているヒプセロサウルス(ティタノサウルスの仲間)の卵ではないかと考えられている。 でもこのように、卵の化石と恐竜の種類を一致させることはとても難しい。 卵の中に赤ちゃんがほとんど残っていないからだ。 |
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直接はつながっていないかもしれないけど、現在の魚や爬虫類ととてもよく似た生き物たちの化石が観察できる部屋。 でも中には恐竜のようなものもいるから面白い。
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ダンクルオステウスは約3億6000万年前、古生代のデボン紀後期の海を泳ぎまわっていた。 この兜のような頭部化石はオハイオ州で発見された。 なかには4.6mにも達したダンクルオステウスはこの頃もっとも大型の肉食魚だったと考えられている。 |
今のカスザメの仲間スドリナ。 ドイツで見つかったこの化石はジュラ紀後期、約1憶5000万年前のもの。 |
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カメの仲間の中でも最も進化した陸ガメ。 植物を主に食べて乾燥した地域でも暮らせる。 インドでその化石が見つかったゲオケローネ・アトラスは約200万年前に生きていた巨大陸ガメだ。 正面から見ると笑っているようにも見えるよ。 |
ロシアで見つかったパレイアサウルスの仲間、スクトサウルスの化石。 恐竜の生きていた中生代よりもっと古い、古生代のペルム紀後期、2億5300万年前ごろうろうろしていた。 その化石はアフリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で見つかっている。 恐竜ではなく爬虫類の仲間で、歯の形から植物食と考えられている。
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三畳紀後期、約2億1000万年前に生きていたプレストスクスのレプリカ。 今のワニの仲間に近いけど脚と胴体のくっつき方が違っている。 身体の動かし方がレプリカの姿勢から想像できる。 |
カンザス州で見つかったティロサウルスの化石。ティロサウルスはモササウルスの一種で、約8500万年前に生きていた。 モササウルス類は白亜紀後期の海に棲んでいたトカゲの仲間だ。 |
クリプトクレイドゥスは首長竜プレシオサウルスの仲間。ジュラ紀後期、約1憶5000万年前に生きていた。この化石はイギリスで見つかったもので、プレシオサウルス類の全身骨格はとても珍しい。 |
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この化石標本はエリオプスの全身骨格。 大きな頭が特徴的なエリオプスはペルム紀前期、約2億8000万年前に生きていた両生類。 その化石は池や小川の堆積物の中から発見された。 手足がとても発達していて、陸上を歩き回っていたと考えられている。 また、歯の形や牙が残っていることから肉食だった可能性が高い。 |
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ブーメランのような頭がすぐに目につくディプロカウルス。 ペルム紀前期、約2億7500万年前の小川や池に生きていた両生類。 大きさは1mぐらい。 ディプロカウルスの頭の形の理由ははっきりしないものの、泳ぐために使っていたのではと考えられている。 |
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ブットネリア(Buttneria sp.)の化石は北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアで見つかっていて、三畳紀後期(約2億2500万年前)にとても繁栄した両生類だったようだ。 鋭い歯と短い脚は今のワニに似ていて、獲物を待ち伏せて襲っていたのかもしれない。 |
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ダンクルオステウスのいたデボン紀の後、石炭紀(約3億6000万年前~2億8000間年前)になると哺乳類の遠い祖先が現れた。 でも今の哺乳類とは似ても似つかない。
哺乳類の祖先は一見トカゲのような身体つきをしているけど、頭の骨のつくりが哺乳類と似ている。 その特徴は目のうしろに穴が左右に一つずつ開いていること。 単弓類と呼ばれる仲間だ。
でも、どの種類がより哺乳類に近いか決めることは簡単ではない。 例えば、もし進化の過程を歯の形から見てみるとオフィアコドンの方がエダフォサウルスより哺乳類に近いことになる。 なぜならオフィアコドンの歯は哺乳類と同じように後ろ向きに曲がっているからだ。 ところが、お尻の骨と背骨を観察するとエダフォサウルスの方が哺乳類に近くなる。 背骨とお尻の骨がくっついているからだ。
2億8000万年前に生きていたエダフォサウルス。 体長は2m~3m。背中の大きな帆は体温の調整に使われた、敵を怖がらせる、仲間の気を惹くなど、さまざまな説があるがまだはっきりとした機能はわかっていない。
同じ頃に生きていたオフイアコドン。 体長は3m~3.5m。歯の形や棲んでいた場所などから魚を食べていただろうと考えられている。
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コンティロリンクスペルム紀前期(2億8000万年前)に生きていたコティロリンクスは哺乳類の祖先の中でも最も大きい。 体長は約3.6m、体重は400kg以上。 身体の大きさに比べて頭がとても小さく、幅の広い身体つきから食べ物は植物だったと考えられている。 逆に身体は細いが大きな頭のディメトロドンの獲物になっていたようだ。 |
ディメトロドンエダフォサウルスと身体つきが似ているけど別の仲間。 体長は約2m。 下あごの後の部分にある骨が哺乳類とのつながりを示している。 この骨は耳の鼓膜を支えるもので、後に哺乳類の聴覚の発達と関係してくる。 |
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モスコプスモスコプスは約2億6000万年前(ペルム紀後期)、今の南アメリカの辺りに棲んでいた。 体長は約3m。 歯の先端が鋭くないことから植物食と考えられている。 特徴は足のつき方。 後足は現在の哺乳類のように身体からまっすぐ下に伸びているのに対して、前足はディメトロドンのように身体から横に突き出ている。 |
グリプトドングリプトドンの仲間は4700万年前頃に現れた。 大きなものは体長3m以上、体重は1トンを超えた。 はじめは南アメリカだけに棲んでいたけど、300万年前ごろにパナマ諸島ができて南北アメリカ大陸がつながると今のテキサス州やアリゾナ州あたりまで進出してきた。 グリプトドンの歯はたいらで小さく、植物をすりつぶすのに適していたと思われる。 頭の上にも甲羅があってしかも首は甲羅の中におさめられたのでちょうどカメのような防御姿勢をとっていたのだろう。 けれどもこの化石の頭の骨は肉食獣にかみ砕かれたようだ。 現在のアリクイやナマケモノはグリプトドンの仲間だ。 そして身体の形からも想像できるようにアルマジロはもっとグリプトドンに近い種類だ。 グリプトドンのお話、ここにもあるよ。 クリック! |
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プラティベロドンこれらの化石は子どもから大人へとプラティベロドンの成長する過程を示している。 プラティベロドンは約1500万年前に生きていたゾウの仲間。 湖や湿地の近くに生息していてシャベルのような下あごを使って水草を根こそぎ掘り起こして食べていたようだ。 |
アンキフィオンアンフィキオンは1450万年前に生きていたクマに似た肉食獣。 体長は約2mもあり、この時代の最も大きい猛獣で中国でもその化石が見つかっている。 このレプリカはカリフォルニアで見つかったアフィキオンの足跡を使って正確にその動きを再現している。 |
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バルボウロフェリスこのバルボウロフェリスの頭の化石はネブラスカ州で見つかったものだ。 約1000万年前に生きていたバルボウロフェリスは頑丈な身体をもっていて獲物を待ち伏せして捕まえていた。 約700万年前にサーバルタイガーが現れると姿を消してしまった。 |
恐竜は中生代に生きていた。 しかも、翼竜や首長竜、魚竜は同じ時代に生きていたとはいえ正確には恐竜ではない。 だから恐竜の化石は中生代に陸であった地層から発見される。 もちろんこの中には中生代にあった川やその周りの沼地、湖などの地層も含まれる。 ただ、それらの層が今陸上に出てきていなければ恐竜を見つけることはできない。 おまけに、どんな種類の恐竜でもひとつの個体が完全なかたちで発見されることはとても珍しい。 死体が腐ったり、骨が川で流されたり、大型の動物に食べられたり、踏みつけられたりと、さまざまな状況が重なって消失してしまうからだ。 だけど、ときどきすごいことは起きる。
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成長するプロトケラトプスの頭。 |
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プロトケラトプスの巣と全身骨格 プロトケラトプスは4本脚で意外と早く走れたようだ。 その脚力をいかして肉食恐竜から逃げていたのではないかと考えられている。 |
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ひっくり返ったプロトケラトプスの全体骨格化石。 死んでから間もなく埋まったようだ。 筋肉が縮み、足やつま先が身体の上のほうに引き伸ばされている。 |
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パキケファロサウルスの頭。 これもたいへん珍しい。 実物の化石だ。 北アメリカやヨーロッパ、アジア、マダガスカルと広い範囲でその化石は見つかっているものの、完全な骨格はたったの3体のみ。 この頭骨の断面から推測するとパキケファロサウルスの脳は確かに小さい。 だからといってこの恐竜の知能が劣っていたと考えるのは誤りだ。 現在の爬虫類の脳の大きさや身体に対する脳の大きさを考えるとそれほど脳が小さいわけではないからだ。 |
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エドモントサウルスの全身化石 皮の跡が回りの岩に残った形で発見された非常に珍しい化石。 実際の皮や柔らかい部分がそのまま残されているわけではないが、まるでミイラのようにその痕跡が残っている。 頭と首がそっくり返った姿勢になっている。 |
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プシッタコサウルスの全身骨格 プシッタコサウルスは角竜の中で最も原始的とされている恐竜。 プシッタコサウルスは二本脚で歩いていたが、後に現れる大型のトリケラトプスなどは4足で歩いていた。 角竜は2足歩行から4足歩行へと移ったようだ。
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