トカゲ太郎のワンダー・ワールド 神話や民話の中の動物




世界中の神話や民話の中にはさまざまな動物が登場する。 とても恐ろしい姿のものやずるがしこいもの、親切でやさしいものなど描かれ方もそれぞれ違う。 なかには想像上の動物もいるけど、その体の部分はだいたい実際の動物をもとにしている。 そして、神話や民話の中で活躍する動物は不思議な力をもっていて、未知の世界へ導いてくれる。



 
トカゲ太郎
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天地創造に現れた大亀  - クールマ -

クールマ

ヴィシュヌは、ヒンドゥー教の神。 シヴァと並び称される最高神としての地位にある。

太陽の光り輝く力が神となって現れたのがヴィシュヌであって、空や海など無限に広がる空間の象徴でもある。 ヴィシュヌの身体が青いのはこのためだろうと考えらえている。 またヴィシュヌは、右手にチャクラ(円状の武器、創造と破壊を表す)、こん棒(知力の象徴)、左手にホラ貝(存在の根源)、蓮華の花(太陽)をそれぞれもっている。

さて、ヴシュヌは10の別の姿をもっていて、それらはアヴァターラと呼ばれている。 伝説によると第一の化身は魚で、大洪水の時に人類を救った。 また、ヒンドゥー教の天地創造の物語である「乳海撹拌」の時に現れたのが、ヴィシュヌの第二の化身・大亀クールマだ。 その中でクールマはマンダラ山を支えることで神々と魔族が海をかき混ぜ世界を創造することを助けた。



 

ペリカンのおはなし

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ペリカン

キリスト教にまつわる神話によると、ペリカンは献身と復活の象徴とされている。 その話し中で、エサ不足が深刻になりヒナたちに食べ物をまったく持ち帰ることができないとき、母ペリカンは自らの血をヒナたちに与えるとされている。

また、エジプトにもペリカンにまつわるこんな言い伝えがある。 あるペリカンにヒナが生まれ、母ペリカンはこのヒナたちを大切に育てた。 ヒナたちが大きく成長したある日、なんとヒナたちは母ペリカンの顔を激しくつついた。 やむを得ず母ペリカンもつつき返した結果、ヒナたちを殺してしまったのだ。 わが子を死なせたことを深く悔んだ母ペリカンは自分のわき腹を切り開いて、その血を死んだわが子にふりそそいだ。 すると、ヒナたちはみるみるうちに甦ったのである。



 
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地獄の刑務官長様    牛頭馬頭(ごずめず)

牛頭馬頭(ごずめず)

牛頭馬頭(ごずめず)は、中国や日本の神話や民話に登場する。 地獄の看守たちのリーダーで、死人の魂を地獄の入口まで導く。 地獄の看守はオニと呼ばれる。 このオニという言葉は日本語で悪魔または羅刹(らせつ)という意味をもつ。

また牛頭馬頭を閻魔(えんま)の使用人として伝えている民話もある。 閻魔とは地獄の支配者であり、死者の魂が地獄へ落ちるのかそれとも天国へ昇るのかの判決を下す冥界の王だ。

牛頭馬頭がなぜ牛の頭と馬の顔をしているのかはわかっていない。 おそらく牛や馬は乗り物や家畜、そして貴重な食べものとして、旧石器時代の昔から人々の暮らしに密着していたからなのだろう。



 

万能の鳥    ガルーダ

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ガルーダ

ガルーダはワシ、またはワシの頭と赤い翼をもつ金色の人間の姿で描かれる。 またヒンドゥーの神またはインド神話の神であるヴィシュヌ神の乗り物として描かれる地域もある。

人々が恐れるヘビや龍を食べてくれるガルーダは、インドや東南アジアの各地で多くの人々に崇拝されている。 さらにガルーダは他の神々さえも恐れるほどの力をもっているため、ビシュヌ神がガルーダに自分の乗り物となってくれるよう頼んだと言われている。

ガルーダは、スピード、勇敢さ、そして知性の象徴でもある。



 
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サソリの女神    セルケト

セルケト

セルケトは生と死をつかさどるエジプトの女神。たいていは頭にサソリをのせた女性として描かれたり、サソリそのものとして描かれる。セルケトという言葉はのどを絞める人、またのどに呼吸をうながす人という意味を持つ。

エジプトでは猛毒をもつサソリやヘビは人々とって恐怖の対象だ。そんな中、人々をそれらの危険な生き物から守ってくれるセルケトは、とても大切な女神として厚い信仰を集めている。セルケトは人々だけでなく古代エジプトの豊饒の大母神イシスや戦闘の女神ネートなど神々をも守る。



 

神の使い    鶏(にわとり)

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にわとり

日本の天照大神(アマテラスオオミカミ)は太陽の女神。 ある時、闇と海の神である須佐之男命(スサノオノミコト)が神殿で乱暴を繰り返したため、天照大神は天岩戸(アマノイワト)に隠れてしまった。 すると太陽の光が地上から消えてしまい、これに困った他の日本の神々は天照大神を説得するためひとつの名案をおもいついた。 それは鶏を集めて彼女のために鳴かせることだった。 そして、鶏の鳴き声を聞いた天照大神は外で何が起こっているのか見るためついに天岩戸から姿を現した。

これ以来鶏は日本の神社で神の使いとして飼われるようになった。



 
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ネズミが乗り物    - ガネーシャ -

ガネーシャ

ガネーシャはインドやパキスタンなどの地方で広く崇拝されている神様。 成功を導き、障害や災いを取り除いてくれる。 また、教育と英知の守護者でもある。 ガネーシャの大きなお腹のふくらみは人々のすべての望みを受け入れる象徴だ。 だから多くの人々にガネーシャは愛される。 ガネーシャはネズミに乗って移動する。 ネズミは欲望と利己主義の象徴。 つまり、そのネズミに乗ることはガネーシャが欲望と利己主義を乗り越えたことになる。 名前の “ガネーシャ” は「ガーナ」と「イシャ」の二つの言葉からなっている。 サンスクリット語で「ガーナ」はグループまたは群衆で、「イシャ」は支配者または主人という意味だ。 しかし、パミール語のガネーシャは “小さな子ども” という意味。



 

トート 知恵の神

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オーディン

ト-トは文書や言語をつくったエジプトの神。 そのためトートは知恵や魔法、宗教などの守護者と考えられている。 また、トートは暦や科学も発明した。

さらに神と人間の両方が守るべき道徳が書かれた“マアト”の筆者もトートとなっている。 マアトはまた宇宙の原理を支えていることから、トートが宇宙創造を象徴しているとも考えられている。

トートの姿はいくつかあって、トキの頭をもつ人間として描かれる場合やトキそのものであったり、ヒヒであったりすることもある。



 
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オーディンのカラス

オーディン

オーディンはスカンジナビアの人々に伝わる北欧神話の最高神。 彼は知恵、戦争、死、そして魔法を支配している。 オーデインの武器の槍はグングニルと呼ばれ、狙った標的は決してはずさない。

オーディンは彼の館のヴァーラスキャールヴェから二羽のカラスを通して世界を見渡している。 そのうちの一羽フギンは思考を、もう一羽のムニンは記憶を象徴している。 フギンとムニンは昼間、世界中を飛び回り、夜に主人のオーディンに見聞きしたことを伝える。



 

ギリシャ神話の中のワシとカニ

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プロメテウス

プロメテウス または ティティウスのお話から。

プロメテウスは天界から火を盗んで人間に与えた。 これに怒ったゼウスは、その罰としてプロメテウスをカウカソス山の山頂に張りつけにしてしまう。 山頂で身動きがとれないプロメテウスをオオワシが襲い、その肝臓を食べてしまう。 プロメテウスは不死身だから一晩もすると肝臓はもとどおりになる。 そしてふたたびオオワシに肝臓を食われることになる。

長いあいだ苦しめられたプロメテウスだったが、助けがやってくる。 ヘラクレスがオオワシを弓矢で射ぬいてプロメテウスを救ったのだ。

ゼウスの象徴はオスウシとブナそしてワシだ。 カニはもしかするとヘラクレスが訪れることを表しているのかもしれない。

イラストはミケランジェロ・ブオナロ-ティの素描をもとしている。

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