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セミのお話 |
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夏の代表、セミ |
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セミの特徴はなんといってもオスの鳴き声。 この声はお腹の中にある膜を震わせて出している。 交尾のためであったり、危険を知らせる警戒音であったり鳴き声の使い方はいろいろある。 また、幼虫は長いあいだ地中で生活を送ることでも知られている。 地中での生活の長さは種類によって1年から17年と違いがある。
幼虫の間は木の根っこから養分を吸って育ち、地上に出て成虫になると樹液を吸う。 また、最近の研究によると、北アメリカのセミの幼虫にはお腹の中に2種類のバクテリアがいて幼虫の成長に必要な養分を提供しているという。 これは根っこからだけでは十分な栄養素を吸収できないためだ。 幼虫の時の外敵は、モグラやケラ、ゴミムシなど。 また冬虫夏草などの菌類が身体に寄生して死んでしまうものもいる。 成虫になるとクモやカマキリ、スズメバチ、鳥などに襲われる。 地上に出て成虫に変わってから2週間から3週間で交尾をして卵を産んで死んでしまう。 セミの成虫が地上で生きている時間は短いけど、夏の間いっしょうけんめい生きていく。 日本で一番大きなセミはクマゼミで体長は6~7cm。 生息している地域は今のところ関東地方から西の地方で、南は沖縄まで。 反対に最も小さいセミはイワサキクサゼミ。 体長は1.6~2.5cmで沖縄に生息している。
一方、中国、マレーシア、ミャンマー、コンゴなどの国々ではセミは食べ物でもある。 もう一つ興味深いのはこれまでに発見されたセミの化石。 白亜紀前期、約1億年前のものから白亜紀後期、約6500万年前のものなどがある。 |
アブラゼミ![]() 日本全国どこにでもいるアブラゼミ。 とはいっても外国では珍しい種類のようだ。 ほとんどのセミの仲間が羽に色がついていないのに対して、アブラゼミは茶色のはねをもっているからだ。 大きさは3.6~3.8cm。
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ツクツクボウシ![]() 夏になるとよく耳にするツクツクボーシ、ツクツクボーシという鳴き声からその名前がついた。 北海道から沖縄まで広く生息している。大きさは約3cm。 |
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昆虫観察、セミの羽化(アブラゼミ) |
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夕暮れ時、土から出てきたセミの幼虫は近くの木や植物などの高い位置に登りやがて動きを止める。 そして、いよいよ羽化が始まる。 すると背中に縦の割れ目がはいり、真っ白い背中が殻から出てくるまで約1時間。 |
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翅(はね)はちぢんだようにしわくちゃだ。エメラルドグリーンの筋は翅脈(しみゃく)と呼ばれる。そこに体液を送り込むと翅が一気に伸び、成虫のセミの姿になる。翅が伸びたら体液は翅脈に流れなくなる仕組みになっている。 |
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お尻が完全に殻から抜けた。 お尻の形は細長くその先には未成熟な産卵管が付いている。 このアブラゼミはメスだ。 |
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このあと翅が完全に乾くまで約2時間、そして硬くなるまで数時間かかる。 翅、そして身体の外皮が乾燥し固まっていく過程でアブラゼミ特有の黒褐色に変化していく。 ほとんどの場合、夜明けまで同じ場所でじっとしているようだ。 |
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観察のポイント |
セミの幼虫が土から出てきた跡の穴
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夕暮れ時、木の周りの土に小さな穴ぼこがたくさんある場所、セミの抜け殻がたくさん残っている木などをよく見てみよう。 地中から出てきた幼虫を見つけやすいよ。 ちょっと隠れたところ(葉っぱの裏など)を羽化の場所に選ぶ幼虫が多いようだ。 観察中は絶対に触らないこと。 そして強い光を当てないようにしよう。 (トカゲ太郎は写真撮影の際、フラッシュを当てました。 セミさん、ごめんなさい。) 成虫のセミは、人が近づくと危険を感じて逃げる。 しかし幼虫や羽化中のセミは、逃げ回ることができない。 逃げないからといって人間に対して危機を感じていないとは言えない。 だから静かにそっと観察しようね。 |
セミの抜け殻葉の裏側に多い |
セミのお話 ・・・ おまけ |
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かめむしの仲間たち -カメムシ目-セミやタガメは暮らしている環境は違うけど、みんなカメムシの仲間だ。 共通している特徴は注射針のような口。 植物食のセミやカメムシは、その口を木や果実に刺して中を流れる液を吸う。 一方、肉食のタガメやミズカマキリは鎌のような前足でとらえた獲物に口を突き刺して、消火液を流し込み獲物の肉を溶かして吸ってしまう。 昆虫には、卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫 という成長の過程をたどる完全変態ものがいる。 カブトムシやチョウ、ハチ、ハエなどは完全変態をする昆虫だ。 一方、卵 → 幼虫 → 成虫 という過程をたどり、さなぎにならない不完全変態ものがいる。 カメムシの仲間は不完全変態をする。 |
セミ(左上)、 タガメ(右上)、カメムシ(左下)、ミズカマキリ(右下)
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