トカゲ太郎のワンダー・ワールド
ザトウクジラ
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取材日 2015年11月13日

大海を大移動するクジラたち

おとなのクジラは体の長さが約15メートル、そして体重は36トン。ムナビレがとても長いのが特徴的だ。世界中の海のほぼ全域に生息しているヒゲクジラの仲間だ。繁殖に向いた場所と豊かな餌を求めて季節ごとに外洋を移動している。

ザトウクジラ

主にオキアミ、ニシン、シシャモ、イワシ、ニシン、サバ、サケなどを1日に1,360キロも食べる。

数頭のクジラが海の深い所から泡をはきながら円を描くように泳ぎ、その泡の中に魚の群れを閉じ込める。それを大きな口を開けて一気に捕食するバブルネットフィーディングと呼ばれる行動は、ザトウクジラ独特の捕食方法だ。また胸ビレを海面にたたきつけるやり方もある。水面を叩くことによって起きる水の振動でオキアミなどが一か所に集まり、捕食しやすくなるためだと考えられている。

ザトウクジラ
ザトウクジラ ザトウクジラ ザトウクジラ

アラスカやカナダ、アイスランド、北欧、または南極近くにはオキアミや小魚が数多く生息する。このため夏の間、この周辺には多くのクジラが滞在して十分な栄養をとる。そして冬が来ると出産、育児のために緯度が低い暖かい海域へ移動する。その移動距離はクジラの仲間の中では最長だ。

赤道を超える移動はないとされており、北太平洋、北大西洋、そして南半球のザトウクジラはそれぞれ種類が異なるとの説もある。

ザトウクジラは、歌のような鳴き声でも有名だ。それは10~20分、時には1時間以上に及んで何度も繰り返されることもありその目的はまだよくわかっていない。

沿岸近くに留まることも多く、ホエールウォッチングを目的としたツアーなどで頻繁に目撃することができるクジラだ。

ザトウクジラ

ザトウクジラ、その名前の由来は?

ザトウクジラは、背ビレから尾にかけて大きく曲がっている。水中に深くもぐりこむ前に、その特徴的な背が水面に現れる。この形が琵琶を背にかついだ座頭に似ているためにザトウクジラと名付けられた、と言われている。

ザトウクジラ

クジラがくる海に現れる生き物たち

アザラシ
アザラシ
アシカ
アシカ
アシカ
キタゾウアザラシ
キタゾウアザラシ
ラッコ
ラッコ
白頭鷲
白頭鷲
白頭鷲
周辺に巣がたくさん見られる

海の中ではケルプが豊かに茂り、その周辺は多くの生き物たちにとってより棲みよい環境となる。根のような形をした仮根(かこん)が海底の岩をがっちりとつかみ、茎はまるで太いホースのようだ。ケルプが水中に浮くように、ところどころ浮袋がついている。

ケルプの仮根
ケルプの仮根(かこん)
ケルプ

北米のホエールウォッチング

各地で多くのツアーが企画されている。中でも有名なのは・・・

太平洋
大西洋
夏季 カナダ バンクーバー、ビクトリア、プリンス・ルーパート
アメリカ シアトル、スワード(アラスカ)
カナダ ハリファックス、セント・ジョーンズ
アメリカ ボストン
冬季 アメリカ サンディエゴ、ハワイ
メキシコ バハ・カリフォルニア
カリブ諸国


様々な種類の船が使われるが、クジラやイルカに少しでもストレスをかけない工夫として小さいボートが使われることが多い。その中でもゾディアック・ボートと呼ばれるゴムボート(9~15人乗り)は小回りが利き、北米の太平洋岸から出発するツアーには多く利用される。クジラを間近に見ることができてとても人気がある。でも、小さいだけあって波の影響をまともにうける。また海の上を高速で移動する際は時々跳ね上がることもあり、船上で受ける衝撃はかなり強い。体力がある人向けであることに注意が必要。

ホエールウォッチング