トカゲ太郎のワンダー・ワールド 井の頭自然文化園



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- 目次 -

「鳥々色々」特設展   「開催中(2009年10月14日~2010年2月28日)の鳥々色々」 特設展をレポート
モクズガニ、タガメ   水生物館の人気者、水生昆虫についての特集
ツシマヤマネコ   絶滅危惧種に指定されている日本の固有種ツシマヤマネコの保護、飼育についての取り組み
国際カエル年   2008年、国際カエル年の井の頭自然文化園の取り組みについての特集
井の頭自然文化園の動物達

 



訪問日 2009年12月17日

特集記事


「鳥々色々」特設展会場 「鳥々色々」特設展会場

知って楽しい鳥の秘密 「鳥々色々」特設展 開催中
(2009年10月14日~2010年2月28日)

この特設展では、鳥と人の関係や鳥の生活、身体、飼育方法などを8つの研究室で解き明かしていく。

「実際に触れることで形の違いを感じられるように工夫したのが卵の模型です。 羽の模型で風の抵抗を試すこともできます。 人工のクチバシを動かして、人の手で鳥のヒナを育てる真似をするのも楽しいかもしれません。」 と、教育普及係長の天野未知さんは見ても参加しても面白い特設展について話す。




カラスの巣 カラスの巣

身近な鳥の投票をしたところスズメ、カラス、ハトが上位にあがった。 そこで、東京電力の協力を得て実現したのが珍しいカラスの巣の展示。これはカラスが送電用の鉄塔に作ったもので、卵が置かれる真ん中あたりは動物の毛や羽毛が敷かれている。 ただ、よく見るとビニール袋やタコ糸まで混ざっているから面白い。 小枝だけでなく洗たく用のハンガー もとってきてしまうから困ったものだ。


卵の色や形のわけ

ウミガラスの卵は洋ナシのような形をしている。 ウミガラスの巣は海を見下ろす絶壁にあるため卵は丸いものより片方がとがった形のほうが転がり落ちないからだ。 さらに色や模様もそれぞれ違いがある。 これは多くのウミガラスが集まって卵を育てるため、他のウミガラスの卵と自分のものを見分けるためのようだ。

一方、オオフクロウの卵は丸くて真っ白。 オオフクロウの巣は樹の洞(ほら)にあるから転がり落ちる心配がない。 でも洞の中は真っ暗だから色は白色の方が卵の位置が分かりやすい。

ウミガラスの卵


ニワトリの卵のふ卵器と転卵機 ニワトリの卵のふ卵器と転卵器

ニワトリが生まれるまで21日間かかる。 実際に卵が入った温度を一定に保つふ卵器や卵の位置を定期的に変える転卵器を観察できる。 卵の中で育っているヒナの様子までのぞける。


これは凧

鳥の模型ではなく実際に揚げて遊べる凧。 和紙や竹、ヒノキなどを素材にして精巧に作られる工芸品でもある。 新潟鳥凧同好会の協力でタンチョウヅルやハクトウワシなどの凧が天井に飾られている。

鳥の形をした凧 鳥の形をした凧



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ハツカネズミのおすまいはフランスパンのお城

フランスパンのお城
ハツカネズミ

干支の動物として活躍したハツカネズミ。 まだまだ人気がある。 フランスパンをあげると真ん中の部分を食べて巣穴を作り、フランスパンの中に棲みついてしまう。



*窓際のネズミは模型です。


 



訪問日 2009年12月17日

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モクズガニ モズクガニ

モクズガニ 食べるだけではありません

モクズガニの目立った特徴は、ハサミの毛と川に棲むカニの中で最も大きいことだ。 日本全国の川に生息していて、ツガニ、ヤマタロウ、ズガニなどと各地域で呼び名をもっていて食用としても人気がある。

大きな身体だからよく観察できるし、活発に動き回る姿は見ていてとても楽しい。 水生物館を訪れて、いったん目にすると子どもから大人まで夢中になってしまう。

脱走防止のアクリル板 水槽の上部には、カニの脱走を防ぐため
高いアクリル板が取り付けられている。


「水槽から脱走したんです。 元気があるのはとてもうれしいのですが、他の展示に入って魚を捕まえたりしたら大変ですから。」 という飼育展示係の中村浩司さん。 今はツルツルと滑るアクリル板が脱走防止になっているそうだ。

モクズガニは小魚や水生昆虫を捕まえることもあるけど、主食は植物。 水生物館では煮た小松菜や水草を食べている。 約3~5年経つと成熟して、甲羅の大きさは7~8cmになる。

野生のモクズガニは、普段川に棲んでいて、卵は海で産むという不思議な生活を送る。 親ガニは産卵後死んでしまい、卵からかえったプランクトンのカニの子どもはある程度大きくなるまで海で過ごす。

トカゲ太郎

帰ってきた東京のモクズガニ

モクズガニの水槽 モクズガニの水槽。 オイカワも一緒に泳ぐ。 モクズガニ

モクズガニが生きていくにはきれいな水が欠かせない。 だから東京では一時期ほとんどその姿を消してしまった。 でも最近になって、荒川や多摩川に少ないながらも生息していることがわかってきた。 葛西臨海水族園の周辺では産卵している姿も見かけるようになったという。

水生物館のモクズガニはアユやオイカワ、カジカといった淡水魚といっしょに暮らしている。 こうすることで自然に近い環境が再現できて、モクズガニや他の生き物たちのことを身近に感じることができる。


モクズガニ


これがタガメか!!

タガメ
タガメ
タガメ タガメ

話には聞いたり、図鑑で目にしたりするタガメ。 でも最近は実物を見たことがある人は案外少ない。 特に大人にとっては子どもの頃にいたあれだ、と思い出の水生昆虫になっている。

タガメの寿命は約2~3年。 メスは一回で100個ほどの卵を産む。 面白いのはその後で、卵がかえるまでの約10日間はオスが卵を外敵から守る。 子どものタガメは小さいながらも食欲旺盛で集団で小魚などを襲って食べる。

水生物館のタガメについて中村さんは 「オタマジャクシもいいエサですがいつもいるわけではないので、主に小魚をあげています。 夏は特に良く食べますよ。 多いときは一日に一匹ですから、タイミングが良ければ捕食シーンを観察できます。」 と話す。 また、水質にとても敏感で2週間に一度は水を入れ替えるそうだ。

ミズカマキリ ミズカマキリ


タガメは主に西日本の暖かい地方に生息していて、関東では茨城県と栃木県にかろうじて生き残っているだけだ。 水生物館のある井の頭公園にも昔はいたという。 でも、生息できる田んぼが減り、エサもいなくなり、さらに冬を越すのに必要な枯れ葉でおおわれた土地も無くなってついに姿を消してしまった。

水生昆虫で絶滅が心配されているのはタガメだけではない。 ゲンゴロウもまた生息地の減少でどんどん数が減っている。

トカゲ太郎

哺乳類や爬虫類に比べて、タガメやゲンゴロウ、タイコウチ、ミズカマキリといった水生昆虫は目立たない存在。

「大きな哺乳類のように身体の不調を訴えるわけではありませんからね。 こちらがわずかな動きの変化を読み取って一番棲みやすい環境を整えてあげるようにしています。 たとえ小さくても短くてもできるだけ長生きしてほしいから。」 という中村さん。

短い命をつなげながら懸命に生き続ける小さな命と身近にある自然の貴重さを、水槽の中でじっとして動かないタガメは現わしているようだった。

タガメ水槽、飼育展示係の中村浩司さん 飼育展示係の中村浩司さん



 



訪問日 2008年11月28日

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ツシマヤマネコとは?

まずヤマネコとは、野生に生息する小型の猫。 人間に飼われているイエネコや野生化したイエネコつまり野良猫はヤマネコではない、またライオントラなどの大型のネコ類とも区別される。 今のところ世界中で5種類のヤマネコがいる。

日本にいるヤマネコは、沖縄県西表島に生息しているイリオモテヤマネコと長崎県対馬に生息するツシマヤマネコ。 ツシマヤマネコベンガルヤマネコの亜種。 約10万年前に朝鮮半島からツシマヤマネコの祖先は対馬にやってきた。 森の中だけでなく田畑にもときどき姿を現したことから対馬の人々は「トラヤマ」とか「トラネコ」と呼んでいた。

体長は、50cm~60cm、体重は3kg~5kg。 身体の特徴として、額に白と黒のしま模様があり、耳は丸く、後ろに白い斑点がある。 足は太くて短く、尾は太くて長い。

肉食性で、ネズミやモグラ、ヘビ、鳥、昆虫などを主に食べる。 また、イネ科の植物をときどき食べる。 これは胃の掃除や消化を助けるためではないかと考えられている。

かつては対馬全土に分布していたが、1980年代から数が減って今では島の南部、下島にはほとんどいなくなってしまった。 現在、上島と下島をあわせた島全体での生息数は、80~110頭と推測されている。 数が減った原因は、スギやヒノキの植林によりエサとなる生き物が少なくなったことや交通事故、イエネコからの病気の感染、犬に襲われるなどさまざまなことが重なっている。


ツシマヤマネコを救おう

ツシマヤマネコは絶滅の恐れが最も高い絶滅危惧種IA類に指定されている。 このため、環境省ではツシマヤマネコの飼育と繁殖計画を1996年からスタートさせた。 現在、環境省に協力してツシマヤマネコを飼育している動物園は、福岡市動物園井の頭自然文化園よこはま動物園ズーラシア富山市ファミリーパークの4園。 将来生息地にもどすことを目標に、飼育しながら繁殖を進めていて全体で100頭まで増やす計画だ。 ただ、4園だけではとても計画の達成には足りない状況で、今のところ佐世保の動物園が新たな受け入れ先として予定されている。 これまでの繁殖状況は、はじめに福岡市動物園が対馬から送られたヤマネコ5頭を1999年から飼育しはじめ、現在はその数が23頭まで増えた。 そして、飼育下の災害や感染の危険を避けるため2006年に井の頭自然文化園ズーラシアに新たに個体を移動し、昨年11月から富山が新たに加わった。

今回特集する井の頭自然文化園は、野生で保護されたオス1頭と福岡市動物園で産まれたオス1頭、メス2頭を飼育している。

大事な野生の個体・ファウンダー

エビゾウツシマヤマネコを増やして野生に復帰させるためには専用の飼育施設や訓練が必要となってくる。 受け入れるための十分な施設が整っているとともにアムールヤマネコの繁殖に成功している実績から、井の頭自然文化園ツシマヤマネコの繁殖に参加することになった。 現在飼育されているオス2頭のうちの1頭、エビゾウ(推定4才)は弱って海岸沿いをふらふら歩いているところを近くの水産物加工場の人に保護された。 エビフライで気を引いたら近づいてきたのが名前の由来だ。

このエビゾウはファウンダーと呼ばれる貴重な個体。 つまりできるだけ野生のツシマヤマネコの遺伝子を増やすためエビゾウの子孫が大切になってくるのだ。 このためもう1頭のオス、トラジロウ(6才)は飼育下で兄弟が多いため繁殖には参加しない。


ヤマネコは肉食

トラジロウツシマヤマネコは冬に交尾し、春から夏にかけて出産する。 エビゾウも準備のためリリー(4才)とサクラ(2才)とケージ越しにお見合いしている。 担当の飼育展示係・佐々木真一さんによれば、サクラとの相性がいいらしい。 しかし、野生の個体であるエビゾウは荒っぽいところがあり、ケガを避けるため今はいっしょにするタイミングを慎重に見極めている段階だ。

野生にできるだけ近い状態にするため基本的に佐々木さんだけが飼育にあたっている。 直接ネコたちと向き合うのも朝と夕方だけ。 そのほかはモニターで様子を観察する。 食べものは基本的に1日1頭に対して鳥肉150g、馬肉150gを与えている。 また、ニワトリの頭やネズミもあたえる。

「2年経っても慣れませんね。 近づくと運動場の隅でシャーと唸って威嚇します。 でも、モニターで観察していると、メスとオスで追いかけっこをしたり、リラックスして仰向けになったりして寝ている姿はイエネコのようにカワイイですよ。」 と佐々木さんはネコたちの普段の様子を語る。 それでもやっぱりヤマネコだなぁと観察していて感じる時がある。

サクラ

例えば爪。 先端が細くするどく尖っていて、まるで指先に釣り針をつけているようだという。 また、エサのネズミをくわえて空中に何度も放り投げて遊んでみたりする行動もときどき眼にする。

「肉だけを食べるヤマネコが野生でまだ生き残っていることは本当に不思議。 雑食ならまだ想像できますが、今の日本の環境でエサとなる生き物を探すのは困難ですからね。」 と、佐々木さんはツシマヤマネコを増やすことに責任を感じながら、その生息地の保護の大切さも伝えていきたいと考えている。

見て知って感じてもらうことも大事


佐々木さんとサクラ

展示場の中でのんびり日向ぼっこを楽しんでいるのはトラジロウ。 人間が近づけないことをちゃんと知っているからで決して人間慣れしているのではない。 トラジロウの役目は井の頭自然文化園を訪れる人々にツシマヤマネコのことを良く知ってもらうことだ。

佐々木さん。モニターでツシマヤマネコたちの様子を24時間観察できる。井の頭自然文化園では今年11月に対馬見学ツアーも開催。 参加者はヤマネコの保護にあたっている対馬野生動物保護センターを訪れるとともに、ヤマネコの棲みやすい環境を作るためどんぐりの苗を植えるなど対馬の自然にじかに触れる体験をした。 また、ヤマネコミニ講座を行ってその参加者から「ヤマネコへの手紙」という作文を募集し、優秀作品を書いた小学生3名を対馬へと招待した。

教育普及係長の天野未知さんは 「トラジロウを実際に見てもらうことでより多くの人にツシマヤマネコのことを知ってもらえるようになったと思います。」 として、ツシマヤマネコの知名度とその生態についての理解に役立っているトラジロウの存在に感謝している。

井の頭自然文化園では2月22日(ネコの日)に講演会を予定している。 また、展示舎前でのスポットガイドも随時行う予定。


時には庭先に姿を現わします

対馬の人々と共に暮らすツシマヤマネコ

ツシマヤマネコの故郷対馬でももちろん保護活動は進んでいる。 環境省対馬野生生物保護センターはその拠点のひとつだ。 同センターは、生息数や分布域の調査、事故や病気で保護されたヤマネコを収容し、リハビリを行って野生に戻す取り組み、対馬の自然環境の豊かさを知るための自然観察会やシンポジウムなど幅広い活動を行っている。

野生のツシマヤマネコ。木の上にいるのはチョウセンイタチ。数が減りつつある。奥にいるのはツシマテン。ツシマヤマネコに襲われることもある。

野生のツシマヤマネコ。 木の上にいるのはチョウセンイタチ。 数が減りつつある。 奥にいるのはツシマテン。 ツシマヤマネコに襲われることもある。

同センターの佐々木 真二郎自然保護官は、

「フンの調査からエサの6割から8割がネズミとモグラであることがわかっています。 ネズミのエサとなるドングリの苗植えや使われていない田畑の手入れをしてモグラを捕まえやすい環境作りをするなど、地元住民の方々と協力して保護を進めています。」

として保護活動が地味な作業ながらも少しずつ浸透してきているように感じている。 また、最近の取り組みとしては、平成4年以降、毎年3頭から5頭が事故に遭い負傷または死亡している。 野生の数が減っている中で決して少なくない頭数であるため注意をうながす看板の設置やドライバーの協力を求めている。


ツシマテン地元の人々とヤマネコとのつながりについて対馬市役所の自然共生課の玖須博一さんは 「集落にときどき姿を見せて、鶏を襲って食べるなど被害が起こっています。 反面守りたいと考えている人たちはトラバサミやカゴ罠にかかったヤマネコの世話をするなど本当に熱心に保護活動に取り組んでいます。」 と話し、野生のヤマネコと人との共生が単純なものではないことを指摘する。

「わたしの家の庭先にも夜中ときどき姿を見せます。 何のためかはわかりませんが、うれしいですね元気な姿を見ると」 と玖須さんは豊かな自然が対馬残っていることが保護する上で大切だと考えている。

玖須さんやNPO法人「ヤマネコを守る会」は井の頭自然文化園で講演会を行うなど全国の人々にツシマヤマネコの大切さを伝えている。

昨年、23年ぶりに下島でツシマヤマネコが確認された。 生息域が広がっていると断定はできないが、保護活動の成果が現れつつあるのかもしれない。



アフリカからやってきました 

井の頭自然文化園教育普及係長の天野未知さんとフェネック

フェネックはサハラ砂漠を含めたモロッコからエジプトにわたる北アフリカに生息している。 しゃく熱の砂漠に暮らしているから昼間は穴を掘って寝ていている。 夜になって涼しくなったら行動開始。 雑食で植物からネズミやトカゲ、昆虫なども食べる。 カップルのオスとメスは一生つれ添い、家族ごとに縄張りをもつ。 サマースクールで来園者の前に姿を見せる予定のマサカズとハチベイ。 飼育員さんとふれあっているから人間に慣れている。 マサカズとハチベイに会ってフェネックのことをもっと知ろう。

大きな耳はラジエーター

チョウゲンボウ



ハヤブサの仲間、ニシアカアシチョウゲンボウのチョウスケは五年前に保護された。 日本の在来種ではなく、渡り鳥でもないことから飼われていたものが逃げたか、離されたと考えられる。 チョウスケは人間に慣れていてとてもおとなしい。

フェネック
フェネック



 


訪問日 2008年3月4日

特集記事!!


普通に飼っています

井の頭自然文化園の水生物館では、身の回りにいる小型の魚や水生昆虫など日本の淡水生物を観察できる。 もともと井の頭自然文化園では地元の自然と生き物を大切に保全することを展示の中心としていたため、国際カエル年の活動は、当園の得意とする分野である。

生活排水による水の汚れや河川改修による生息域の減少により、今ではそこら辺の生き物が “珍しい生き物” になってきてしまった。 水生物館飼育係 荒井寛さんは、 加えて、水面がつながっていないことをその理由としてあげている。

タンクの中は水藻がいっぱい。
荒井寛さん。非公開の飼育室には飼育中のカエルやイモリがいっぱい。

「生息地域の環境が悪化すれば、他へ移ることが考えられるし、繁殖産卵のために移動する場合も少なくないのですが・・・」、

と語る荒井さん。 現実には堰によって川の流れに段差が出来たり、水田の用水路のため、水底を深く掘り下げるなど、生き物達が自由に動き回れる水面が分断されているのだ。


えっ、カエルが溺れるの?

国際カエル年の取り組みとして、今、繁殖飼育しているのは、ツチガエルアカハライモリだ。 ジャンプ力がそれほどなく、おとなしいツチガエルは、飼育しやすい。 オタマジャクシから成長して陸に上がってきたものだけでも200匹以上飼われている。

また、なるべく地元にいる普通の種類を守ろうというねらいから、アズマヒキガエル繁殖中だ。 どこにでもいるヒキガエルと思いきや、飼育ツチガエルよりも難しい。 ヒキガエルは乾燥に弱く水辺が必要だ。 しかし子供のヒキガエルは溺れてしまうため、陸場も作る必要があり、意外と手間がかかる。

さらに、関東地方ではよく見られたはずのアカハライモリの繁殖にも取り組んでいて、葛西臨海水族園とともに生息地の保全に力を入れている。

アズマヒキガエル


人気者は大食漢

ザリガニを食べるウシガエル



この他にもモリアオガエルニホンアマガエルなど様々なカエルが展示されていて、中でも人気なのがウシガエル。 4年ほど前に、吉祥寺の民家で見つかったもので、巨大な姿が人気をよんでいる。 時々、ネズミを一匹丸ごと食べないと痩せてくるほど食欲が旺盛で、普段は一緒に水槽にいるアメリカザリガニを食べている。 以前指にあったデキモノが治療されて、今は元気いっぱいだ。



見て! 珍しいんだから!!

ウシガエルとともに注目なのが、天然記念物ミヤタナゴや埼玉の熊谷市にしかいないムサシトミノなどの小型の魚だ。 でも、小さくて目立たないためチラっと見て通り過ぎてしまう人が多い。 そこで、数種類の水草を植えたり、石の置き方や照明などのデザインを考えて水槽全体の展示を見飽きないよう工夫している。


水藻がいっぱいのタンク。よく見ると魚やカメがいるよ。

長年目立たないが貴重な水生生物に接してきた荒井さんは 「国際カエル年をきっかけに、水生生物やその周りの環境全体に目を向けてもらえれば」 としている。

井の頭自然文化園では、今後国際カエル年の様々な特別展示を企画していている。


 



井の頭自然文化園の人気者、ゾウハナコは、戦後初めて(1949年)日本にやってきたゾウさんです。 現在日本にいるゾウの中で、ご長寿第2位。 2007年で60歳になりました。 その年の敬老の日には、動物園還暦をお祝いするパーティーがおこなわれました。


  ミズグモ

ここだよ!  どこ?

ミズグモが見られるのは、井の頭自然文化園だけ!

トカゲ太郎

おしりの穴で息が出来るから、空気の泡をおしりにくっつけている。 水中ドームを糸で作って、完全に水中生活が出来るのだ。 水泡が銀色に輝いてきれいだから、お父さんもうっとりして見入っていたよ。


ニホンリスはどこかな?

大人も夢中になって探していた

リスの小径の中にはニホンリスがいっぱい放されているんだけど、木陰にかくれてるから探すのが大変。

よく見てごらん。 ほら、そこ。

  ニホンリス


  ふれあい動物園

動物達との触れ合い

だっこさせてもらえるんだよ

モルモットのむくむくした体。かわいいなぁ。 背中をなでると気持ち良さそうな顔をするんだ。

「早く撮って!」と撮影に忙しいお父さんにプンプンの子供もいた。 その間、モルモット君は子供の手の下でひしゃげてかわいそう。


トカゲ太郎

生粋の日本人!

小さくて、まるでタヌキたぁ~い。

ニホンアナグマは、この日暑かったからバッタリ。 でも時々体をむくむく動かすのが可愛いのだ。 毛皮は黄金色に輝いて、日本動物離れした美しさ。

  アナグマ


  アムールネコ

シベリアからのお客様

昼間はねむいのだ

アムールヤマネコは、暑い日は苦手。 なんてったってシベリア出身でありますよ。 東京の暑さはこたえるニャ~、とぼやいておった。

でも写真を撮るにはいいかもね。


小さい動物園の人気者

子供がなでたがるのだ

本園の中央には大放飼場がある。 ここでも動物と触れあえるぞ。 ここのニワトリは頭の毛がアフロヘアーなのだ。 ヤギに餌をあげて女の子は大満足。

でもなんでヤギは人間から餌をもらいたがるのかな。 その辺にもたくさん散らばっているのに。

  ヤギ


彫刻

彫刻の森

北村西望さんの作品なのだ

トカゲ太郎北村西望彫刻館が本園の北西にある。 長崎の平和記念像で有名な彫刻家。 近くの森の中にライオンや人間の彫刻がそこかしこにあるぞ。 このあたり、木陰が多いから、お弁当を広げる家族がたくさんいた。

トカゲ太郎も、ちょっと一休み。