トカゲ太郎のワンダー・ワールド
トカゲのお話




読者から

「なぜトカゲは舌をぺろぺろするの?」

という質問がありました。



トカゲをはじめとする爬虫類の研究が専門の京都大学大学院理学研究科の岡本卓さんによれば次のような驚くべき理由からだそうです。


ヘビのヤコブソン器官

白い矢印のあるところがヤコブソン器官

絶滅危惧種IB類のオットンガエルは、近い将来に絶滅の危険性が高い。 オキナワキノボリトカゲは樹の上に棲んでいる。 これまた絶滅の危険が増大している。 ハブは今のところ絶滅の危機にはないけど、奄美大島ではとても大事にされているよ。




なんと、トカゲヘビ類は匂いをかぐために舌を使っているのです。 匂いをかぐために鼻より舌を主に使うというのはややこしいですが、それはトカゲヘビ類がヤコブソン器官という人間にはない嗅覚器をもっているからです。 ヤコブソン器官は口の中の上の方にあって、舌で集めた匂い物質をそこにもってくることで何の匂いなのかわかるというわけです。

また、人間の鼻が空気中に漂っている小さな物質を感じて匂いを判断しているのと違い、トカゲヘビ類のヤコブソン器官は空気中に散らばっていない不揮発性の物質(液体など)を主に感知しているようです。

トカゲ太郎




ニホントカゲとカナヘビ


トカゲ太郎

ちなみに身近にいるニホントカゲカナヘビなど主に地上をうろうろしているトカゲは、樹の上を昼間すみかにしているトカゲに比べて特に匂いは大事なのだそうです。 それは、仲間のトカゲが近くにいるかとか、敵が迫っていないかどうか確かめるのに匂いを利用しているためです。


もっと詳しいことを知りたい人は、次の参考図書をお薦めします。



疋田 努 著「爬虫類の進化」
東京大学出版会.(2002) p.37, 46


「小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類」 
小学館.(2004) p.82





トカゲは人間にとって時に害になる昆虫などを食べてくれる貴重な役割をもっている。 ニホントカゲカナヘビはそこらへんにいて特に珍しくないかもしれないけど、大切にしたい存在だ。



トカゲ太郎
蚊やゴキブリを食べるトカゲ


また、日本には絶滅が危ぶまれているトカゲヘビがたくさんいる。

イヘヤトカゲモドキ 絶滅危惧種IA類
アオスジトカゲ 絶滅危惧種IB類
ミヤコカナヘビ  
オキナワキノボリトカゲ 絶滅危惧II類

トカゲ太郎などがその代表例で、詳しくは環境省の爬虫類のレッドリストを見てください。

うれしいことに日本では絶滅した爬虫類の種類はまだいません!!