トカゲ太郎のワンダー・ワールド
ロンドン動物園
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訪問日 2008年5月7日 ロンドン動物園の写真館はこちら


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やっぱり世界で初めて

動物園の正門

ロンドン動物園は、世界で初めて動物を分類して展示する動物園として1828年に開園した。 開園当時は会員のみを対象とした研究専門の施設として、王室の支援を得て運営され、1837年には進化論で有名なダーウィンなども会員となった。 そして1847年に一般に公開された。

今では広く人々に生物についての知識と経験を広めるとともに、より専門性の高い生物学や動物福祉についての調査や研究を進めている。 加えてイギリス国内だけでなく、アフリカやアジアなど世界中で野生動物保護活動を展開している。


  バードショー

飼育員さんが合図をすると、メンフクロウがお客さんの頭の上をかすめるように飛んでくる。 お客さんの後ろにあるエサ台には、ネズミが用意してあって、これがご褒美。 中央では、ヘビクイワシが走り回っていた。


ここだけは見逃せない、ゴリラ王国

この動物園の大きな目玉は、正門近くにあるゴリラ王国。 王国に入ったら、エキゾチックなツキノワテリムクなどの小鳥達が迎えてくれる。 その奥に広がる緑の大きな広場がアビシニアコロブスニシローランドゴリラのすみかだ。 チューブ状の通路でアビシニアコロブス達は室内と屋外との間を自由に行き来するよ。

  アビシニアコロブス


  ニリローランドゴリラ

現在4頭のニシローランドゴリラが飼われている。 雄のシルバーバック ボビー(23歳)、おばあちゃんゴリラ ザイール(33歳)、若い女の子 エフィー(14歳)。 そして最近ロンドン市内にあるチェシントン動物園からやってきたムジュク(9歳)が仲間に加わった。 中でもエフィーは人間の子供たちが大好き。 近くに寄ってきて立ち上がってガラスの向こうで歓迎する。 子供たちの歓声に反応して両手を広げて喜びを表現してくれる。

トカゲ太郎が訪れた時、ボビーがウンチをしてそれをおもむろにムシャムシャ食べ始めた。 お客さんの反応は、「ウー、グロース!(うへぇ~、気持ち悪~い!)」 でも飼育員さんによると、これはごく自然の行動で、問題ないそうです。 その後のお食事タイムでは、バナナやキュウリ、チコリ、レタスなどをたいらげていたからさすがだ。

今はボビーと若いメス2頭の間に2世の誕生が期待されています。


ブッシュミートって何?

トカゲ太郎

ロンドン動物園は、主に6つの自然保護活動を展開している。 その中の1つがブッシュミート・プログラム。 ブッシュミートとは、非合法に狩猟された野生動物の肉のこと。 密猟者が市場で売ったり、自ら食べたりしている。 特に西アフリカから中央アフリカにかけての国々(ガボン、コンゴ民主共和国、赤道ギニアなど)に生息する野生動物が、この問題のおかげで急速に数を減らしている。

これに関して、ロンドン動物園に問い合わせたところ、ロンドン動物学協会のディレクター、デービッド・フィールド氏 (Mr. David A. Field, Zoological Director) が回答をくれました。 ブッシュミート・プログラムの中で、ロンドン動物園が力を入れているのがガボンにおけるニシローランドゴリラの保護活動だ。 日本の動物園でもニシローランドゴリラはよく見かけるゴリラ。 (ちなみに東ローランドゴリラとかマウンテンゴリラなどの他の種は世界のどの動物園でも飼育されていない。絶滅の危機にあるから。) ニシローランドゴリラは、今のところ野生に10万匹が生息していると考えられている。 でも、ブッシュミート問題やエボラ熱の病気でその数がどんどん減ってきていて、決して数が多いとはいえないのだ。

ロンドン動物園は、ガボンミコンゴ自然保護センターで地元住民と協力してエコツーリズムの導入に取り組んでいる。 生息地の自然に触れながら野生のニシローランドゴリラを観察するツアーを新たな収入源にすることがその目的。

ブッシュミート問題は森林伐採や採鉱などの会社も関係している。 森を切り開くために道路を作ることで、ハンター達が森に入りやすくなっているからだ。 また、外国の企業による大量な輸出用の漁獲のため、地元住民にとってタンパク源となる食料が不足している現実もこの背景にある。 さらにブッシュミートを伝統として食べる地元住民もいるため、そのような人々の権利も考えながらニシローランドゴリラやその他の野生動物の保全を進めなければならない。 このため、ロンドン動物園が特に力を入れているのが地元住民の暮らしや経済的事情を詳しく調査研究することだ。 そうすることによって開発と野生生物の保護のバランスを模索している。


えっ、親に食べられちゃう?

  コモドオオトカゲ

映画「アース」など野生動物のドキュメンタリー映像で有名なデービッド・アッテンボロー氏によってコモドオオトカゲはロンドン動物園に2004年にやってきた。 一番広い展示場に雄のラジャーがいる。 ラジャーはとても頭が良くて、名前を呼ぶとよってくるのだそうだ。 普段は鶏肉とシカの肉を食べている。 別室には2006年にこの動物園で生まれたラジャーの娘のサヤンがいる。 コモドオオトカゲは、赤ちゃんトカゲを食べてしまうことがあるため、赤ちゃんトカゲは卵から孵ったあと、すぐに近くの木に登り、初めの4~5年を樹上で過ごす。 サヤンも生茂った木の上を元気に歩き回っていたよ。


種類を越えて遊んでいます

ジャングルには柵はなし

  ナマケモノ、ピグミーマーモセット

ロンドン動物園のもうひとつの見どころは、クロアー熱帯雨林館。 ここには、南米ジャングルに生息する数種類のサルたちが暮らしている。 高い位置にある通路を歩くと、目の下にサル達が木々の間を飛びまわっているのが良く見える。 ここにいるのは、フタユビナマケモノゴールデンライオンタマリンピグミーマーモセットティティモンキーシルバリーマーモセットなどだ。 飼育員さんによると、それぞれの好みの場所を飼育員が工夫して作ったおかげで縄張り争いをすることはないそうだ。 違う種類同士でも追いかけっこをして仲良く遊んでいるという。 このように種の違うサルを同じ場所で飼育することはとても挑戦的な試みなのだそうだ。


これまた世界初

水族館

水族館の歴史は1853年にまでさかのぼれる。 日本はまだ江戸時代だ。 水族館を意味するアクアリウムという言葉もこの時つくられた。

  自然保護研究室

ここでは多くの繁殖プログラムが組まれていて、その中でも特に注目されているのがメキシコに生息する卵胎生の魚類。 とても珍しい種類であるが、生息地の減少により、既に野生では絶滅しているものもいる。 将来的に繁殖した魚を野生に戻せるかどうか、現在研究している段階だ。

プーさんとコルボーン将校の銅像

ミルンが書いた 『くまのプーさん (Winnie the Pooh) 』 の物語は、ロンドン動物園にいたアメリカクロクマがモデル。 動物園内にはコグマのウィニーを1914年にイギリスに連れて来たカナダ人将校ハリー・コルボーンの銅像が立っている。

  リカオン

病気のおかげで野生の数が激減したリカオン。 日本の動物園では見られない珍しい野生の犬だ。 運河に面する広場にいて、水上バスに反応して突然走り出したりする。


ロンドン動物園への行き方

ロンドン動物園は、リージェンツパークの北西にあります。


地下鉄は、カムデン・タウン駅から徒歩10分、
リージェンツパーク駅から徒歩20分、
ベイカーストリート駅からは市バス274番で10分です。