トカゲ太郎のワンダー・ワールド
日本の野生動物
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翼の王    ― オオワシ ―

オオワシ
トカゲ太郎
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オオワシは世界最大の猛禽類だ。身体の大きさは約85~105cm、翼の長さは2~2.5mに達する。北アジアの沿岸が生息域だ。身体が大きいだけでなく、そのクチバシも巨大で7.5cmもある。

主な獲物は、サケやマス、スケトウダラなどの魚類だ。オオタカはまた、ガンやハクチョウ、ツル、サギ、カモメなどの水鳥も襲う。加えてキツネやイタチなども獲物になる。大きな身体を利用して他の鳥や動物から獲物を奪うこともある。

冬のあいだオオワシはロシアから北海道に渡ってくる。北海道には11月から3月かけて滞在する。



 

希望はまだある    ― ニホンカワウソ ―

ニホンカワウソ
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ニホンカワウソは絶滅した。1868年には東京を流れる荒川でさえその姿をみることができた。ところが1867年に起こった明治維新以降、日本の川や湿地から急激に消えていった。安住の地として残ったのは四国だけだった。けれども、生息数はその四国でもどんどん減っていった。毛皮目当てに捕まえられてしまったからだ。1975年に捕まったメスがおそらく最後の一頭になった。

ニホンカワウソの悲劇の原因はほとんどが人間の活動と関係している。河岸工事や農業用の殺虫剤などで生息地の環境が悪化したからだ。さらに乱獲や、時には漁業の妨害になるため意図的に捕殺されてしまった。日本政府は1964年ニホンカワウソを天然記念物に指定したが、遅すぎる決断だった。

昨年、ついに環境省はニホンカワウソを絶滅種として指定した。一方、愛媛県民はニホンカワウソの存在を今も信じている。四国にあって、しかも最後の一頭が保護された地域であるため、昨年8月から県南部や中部の海岸で見たという情報が十数件も県に寄せられた。愛媛県では残されたフンや足跡の調査を始める。



 

オスプレイは “ミサゴ” という猛きん類

ミサゴ
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アメリカ陸軍航空軍(USAAF)は現在のアメリカ空軍の前身。第二次世界大戦のさなかUSAAFは日本軍の戦闘機をコードネームで呼ぶことを始めた。はじめは男の子や女の子の名前を使っていて、例えば、双発爆撃機・銀河は“フランシス”(Frances)、局地戦闘機・雷電は“ジャック”(Jack)と呼ばれていた。後になって樹木名や鳥の名も用いられるようになった。敵の航空機だけでなくアメリカ軍の飛行機もまた動物のニックネームをもっていた。例えばGMP-75戦闘機は“ワシ”、ブリュースターF2A戦闘機はバッファッロ-といった具合だ。

ベル社とボーイング社が共同開発した最新鋭軍用機V22の愛称は“オスプレイ”だ。V22の特徴はヘリコプターのように垂直に離着陸ができることだ。さらに翼の両端についた一対のプロペラによってヘリコプターより速く、長く飛べるようになった。

本物の“オスプレイ”は猛きん類のタカ目に属する “ミサゴ” のことだ。ミサゴの主な食べ物は魚で、獲物を見つけると水上で留まるように飛び、狙いを定めて海中に飛び込む。

ミサゴは時おり、両生類や小型の爬虫類、ネズミの仲間、他の鳥などを襲って食べる。とはいえ、主食の魚のためミサゴの生息環境は川や干潟、潟湖といった水の近くに限られる。ある場所で多くのミサゴを見つけることが出来たなら、おそらくそのあたりは豊かな生物多様性をもっているといえるだろう。ミサゴの生息域は広く、地球上の温帯と熱帯地域のどこでも見ることができる。

平和こそ両方の “オスプレイ” にとって不可欠だ。



 

“串刺し”の鳥 - モズ -

モズ

モズは日本のほかに中国、韓国、極東ロシアに生息している。 冬の寒さを避けるため中国南部に移動するものもいる。 よく森林の端や田畑など開けた場所に現れて獲物を狙っている。

トカゲ太郎
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獲物は昆虫から小魚、両生類、は虫類、小さな哺乳類とさまざまだ。 見た目はとてもかわいいけど、恐ろしい習性をもっている。 獲物を“串刺し”にしてしまうのだ。 なぜこんなことをするのかはっきりとは分かっていない。 冬に備えていると考える人もいるけど、いつももどってくるとは限らない。 また、身体がそれほど大きくないからいっぺんに獲物を食べることができず、後で戻って来るためと考える人もいる。 でもどこに獲物を置いたか忘れてしまうこともよくある。 それどころか獲物を捕まえて小枝などに突きさし、食べもせず去ってしまうこともある。 この習性は“はやにえ”と呼ばれている。

ちなみにモズの記憶力は抜群で、刺した場所を写真のように記憶しているという説もある。

だけど、枝が折れたり、葉っぱがなくなったり、少しでもその場所が変化しているとかえって混乱して突き刺した場所がわからなくなってしまうというわけだ。



 

死の舞 - オコジョ -

オコジョ

オコジョはヨーロッパや北アメリカ、アジアなど世界中の広い地域に暮らしている。 生息地の環境も湿地や森林、山地、農地などさまざま。 胴体の長さがわずか18~32cmほどしかないけど、小さな捕食動物だ。 とても見た目が似ているイイズナとの違いはオコジョのほうが少しだけ大きいこと。

トカゲ太郎
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オコジョはハタネズミやトガリネズミ、ナキウサギなどの小動物から鳥や魚なども捕まえる。 また、ときどきノウサギやライチョウなど自分よりも大きい獲物を狩ることもある。 こうした獲物を捕まえるため、オコジョは独特の方法をもっている。 まず獲物を見つけると、まるで関心がないように獲物の回りでぴょんぴょんと跳ねまわる。 そして獲物が油断したところで、突然襲いかかり首元に食らいつきとどめを刺す。

一方、ヤマネコやキツネ、フクロウ、ヘビなどの動物はオコジョにとって天敵だ。 オコジョは隠れ場所や巣として、獲物のネズミなどの掘った巣を再利用し、自ら巣を掘ることはない。 また、余った食べ物を貯めておいて後で食べる習性をもつことも知られている。

日本にはホンドオコジョエゾオコジョの2種類のオコジョがいる。 違いはホンドオコジョのほうが身体の大きさが小さいこと。 同じイタチ科のイタチやテンなどと比べても身体は小さい。 ホンドオコジョは上記の獲物に加えて昆虫なども食べる。



 

小さな島の輝く宝石 - アマミノクロウサギ -

アマミノクロウサギはとても希少なウサギ。 鹿児島県の奄美大島と徳之島だけに生息しており、世界的にもとても珍しい生き物だ。 奄美大島と徳之島は、沖縄県に近い奄美群島に位置する亜熱帯の島々だ。 森林の中で暮らし、日中は樹の洞穴や岩のすきまの中で休む。 夜になると活発に動きまわり、ススキや杉の皮、果物などを食べる。 ふつう母ウサギは自分で巣穴を掘り、そこで1~2匹の子ウサギを育てる。

アマミノクロウサギは他のアマミノクロウサギとコミュニケーションをとるため、声を出したり、足を踏み鳴らしたりする。 天敵はマムシや犬、ネコ、そしてマムシ退治のために持ち込まれたマングースなどだ。

トカゲ太郎 トカゲ太郎

アマミノクロウサギは日本の天然記念物に指定されている。

アマミノクロウサギ



 

優しい求愛 - クサガメ -

クサガメ

クサガメは本州から九州までの広い範囲に生息している。 日本だけでなく中国や朝鮮半島、台湾にもいる。 棲んでいる場所は川や池、沼などのほか水田や神社など人と身近なところにもいる。 食べ物は、魚やザリガニ、貝、水生昆虫、昆虫などだが、雑食だから水草も食べる。

オスは自分のくびを伸ばしてメスのくびに優しくあてて求愛をする。 その後、メスは6月から8月にかけて卵を陸上に産む。 子ガメは秋に早々に生まれるものもいるが、巣の中で冬を過ごし春に地上に出てくるものもいる。 大人のカメは水温が下がると水底の泥や落ち葉にもぐって冬眠する。 普段は肺で息をしているけど冬眠中は皮ふから酸素を取り入れる。

甲羅の大きさはメスのほうが大きくて約30cm、オスは20cmほど。寿命は環境によって変わってくるが20年から40年ぐらいだ。 オスは成長が進むと全身が黒くなる。

トカゲ太郎 トカゲ太郎



 

イカの狩人 コビレゴンドウ

ゴンドウクジラ属にはヒレナガゴンドウコビレゴンドウの2種類がいる。 両方とも丸く大きく飛び出た額が特徴だ。

トカゲ太郎 トカゲ太郎

コビレゴンドウは温帯から熱帯の世界中の海にくらしていて、日本近海にも姿を現わす。 母と子を中心にだいたい15~50頭の群れをつくって行動し、夜になると300mから500mの深海に潜って獲物を追う。 主な食べ物はイカだが、魚やタコも食べる。

コビレゴンドウは体長7.3m、体重3000kgほどに成長し、オスは約45年、メスは約60年生きる。 一方、ヒレナガゴンドウは身体の大きさが約7.6mに達する。 ちなみに両者とは別の仲間のオキゴンドウ属のオキゴンドウはシャチモドキとも呼ばれる海のハンター。 鋭い歯でシイラやブリ、マグロなどの大型の魚を捕まえる。

コビレゴンドウを動画で見よう!
コビレゴンドウ



 

冷たい海の狼  - オオカミウオ -

オオカミウオ
トカゲ太郎 トカゲ太郎

オオカミウオの仲間は、ノーザン・ウルフフィッシュ(北のオオカミウオの意)、アトランティック・ウルフフィッシュ(大西洋の意)、スポテッド・ウルフフィッシュ(はん点のあるの意)、ベーリング・ウルフフィッシュ(ベーリング海の意)、ウルフ・イール(オオカミウナギ)の5種類。 このうち日本の海で見られるのは、北海道からオホーツク海、ベーリング海にかけて生息している、ベーリング・ウルフフィッシュ。

オオカミウオの仲間は北太平洋から北大西洋の冷たい海に広く棲んでいて、深さがだいたい50mから1000mのあたりでよく見られる。 血液の中に凍らない成分がふくまれているからマイナス1℃の水温でも生きていける。

身体の大きさは大きいもので2mにも達するけど、体重は24キロとそれほどでもない。

怖い顔つきのわりにはおとなしくて、ふだんは岩場や海草がしげる場所に隠れていてじっとしている。 それでも獲物に食らいつくときは迫力満点。 するどい歯で堅いカニの甲羅や貝がらでもバリバリとかみ砕いてしまう。 おもな食べ物は、エビやカニなどの甲殻類と貝やタコなどの軟体動物、そしてウニなど。 オオカミウオはウニやカニなどが海草の森などで増えすぎないようにするとても大切な役目をになっているんだ。 これらが増えすぎると海草を食べ尽くしちゃうからね。

オオカミウオを動画で見よう!



 

北海道のアイドル -キタキツネ-

キタキツネは北海道とその周りの島々に生息している。 本州、四国、九州にいるホンドギツネとの違いは、キタキツネは身体がやや大きく、足の先と耳の裏が黒いことだ。 体長は約60~80cm(尾は含まず)、体重は約4~10kg。

海岸から平地そして高山地帯と幅広い自然環境に棲んでいる。 昆虫や鳥、ネズミ、エゾユキウサギなどを捕まえて食べるほか、果物や木の実まで食べるのでエサの種類も多い。 穴を掘って巣を作り、メスは春先に子どもを産む。 基本的に母親のみで子育てをし、父親は家族と行動を共にしない。 また、前年に生まれた兄姉が子育てを手伝うこともある。

トカゲ太郎

ところでキタキツネのお腹の中にはエキノコックス症を起こす寄生虫がいる。 この寄生虫はヒトや他の動物にもうつるので要注意だ。 この寄生虫の卵が感染して死んでしまう動物もいる。 このためキタキツネにエサをあげたり、フンなどを触ったりすることは絶対にしてはいけない。

冬毛のキタキツネは夏毛と比べてムクムクしていて一段とカワイイけどね。

キタキツネを動画で見よう!
キタキツネ



 

小さな耳のエゾナキウサギ

エゾナキヒグマ

エゾナキウサギが暮らしている地域は北海道の中央部にある大雪山や日高山脈など。 身体の大きさは約18~20cm、体重は150gほど。 棲んでいる場所はゴロゴロとした岩場で、オコジョやタカなどが襲ってくると岩のすき間に逃げ込む。 食べ物は葉っぱや茎、花、実、コケなど。 エゾナキウサギは冬眠をしないから夏から秋にかけて干し草を作って、巣穴に貯めておく。 冬の間は雪の下にある巣でこの干し草を食べて過ごすわけだ。

トカゲ太郎

また、麺のようなフンをした後、それをもう一度食べることがある。 一回では吸収できなかった栄養をもう一回食べて体に取り込むためだ。

ナキウサギの仲間は体が気温の低い場所に慣れていて、暑すぎると死んでしまう。 アメリカのナキウサギの中には、温暖化によってそれまで棲んでいた場所の気温が上がって住めなくなり、やむなく低温が保たれた山の高い場所へ移住したものもいる。



 

北海道を駆け抜けろ エゾヒグマ

日本で一番大きな陸上哺乳類、北海道だけに生息している。 大きさは約150~230cmで体重は約160~360kg。 生まれた時は約400~450gだから大人になると随分巨大になるようだ。 身体の色は黄金色や茶色、黒色などで、ツキノワグマのように首に白い輪のあるエゾヒグマもいる。

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食べ物はフキやササ、茎、野イチゴ、ミズナラの実などの植物に加えて、アリやハチなどの昆虫など。 また、河口付近に暮らすエゾヒグマは河を上ってくるサケを食べる。 シカなどの大型の哺乳類を食べることもある。

寿命は30~35歳ぐらいとされている。 豊かな自然が保たれているからこそエゾヒグマのような大きな動物が生きていける。

エゾヒグマ



 

日本模模具和 ニホンモモンガ

ニホンモモンガ

ニホンモモンガは、これまた日本の固有種。 Japanese dwarf flying squirrel という英語名からもわかる。

山の低いところから標高がやや高い2500mまでの森林に生息している。 身体の大きさは、体長が約10~14cm、体重は約150~220g。 同じように足の間の膜で滑空するムササビ(体長約34~49cm)と比べるとずっと小柄だ。

トカゲ太郎主な生息地域は東北から北陸、山陰にいたる各地方と伊豆半島から長野県にかけて、また、近畿、四国、九州の一部地域。 樹洞や巣箱、山小屋などに小枝などで巣を作り、昼間はその中で寝ている。 夜になると活動しはじめ、膜をつかってグライダーのように飛び、木から木へと移動する。 食べ物は樹の葉や新芽、種子、果物、樹の皮、キノコなど。 また昆虫も食べる。 4月から5月にかけて2匹から6匹の子どもを産む。

エサの豊富な落葉広葉樹林や巣を作れる樹洞のある古い樹木が減ったことでニホンモモンガの数が減っている。 このため各府県によっては絶滅危惧種に指定されている。 九州では熊本県と宮崎県でわずかに生息が確認されているのみだ。



 

トカゲモドキの仲間たち - イヘヤトカゲモドキ

ヤモリは瞼(まぶた)を閉じられないから舌で眼をなめてきれいにしている。 一方、トカゲモドキは姿形がヤモリとよく似ているけれど瞼を動かすことができる。

日本のトカゲモドキの仲間は、奄美諸島の徳之島と沖縄諸島に分布している。 オビトカゲモドキ(徳之島)、クロイワトカゲモドキマダラトカゲモドキクメトカゲモドキイヘヤトカゲモドキ(以上沖縄諸島)など、すべて日本にしかいない固有種だ。 この中でもイヘヤトカゲモドキはとても数が少なく最も絶滅が心配されている種だ。(絶滅危惧IA類)

トカゲ太郎生息地は面積が約21平方キロメートルの伊平屋島。 那覇市からフェリーで約40分のところにある。 イヘヤトカゲモドキが棲んでいる場所は湿気がある森やその周辺、岩場、ソテツ群落、墓場などだ。 5~8月の夜行動し、クモや昆虫を捕まえて食べている。 木にも登れるけれど主に地上を歩き回っている。 大きさは75~85mm。 太い尾には栄養を蓄えることができる。

伊平屋島にだけ棲んでいて、もともと数が少ない上に森の開発が進んで生息地が減ってしまったことが危機の原因と考えられている。

イヘヤトカゲモドキ



 

ホンドテン

ホンドテン

体長は41~49cm、オスがメスより少し大きい。 北海道から本州、四国、九州にかけて広く生息している。 ホンドテンは身体の色によってキテンとステテンに分けられる。 キテンは、冬に身体の毛が鮮やかな黄色に顔は真っ白に変化する。 夏になると顔が黒く、身体は茶色になる。 ステテンは紀伊半島や四国に棲んでいて、1年を通して茶色のままだ。

トカゲ太郎食べ物は、昆虫や小鳥、ノネズミ、ウサギなど。 また、樹上でリスやムササビのなども捕まえる。 主に肉食だが果実も食べる。

このほか日本には、対馬にツシマテンが北海道にエゾクロテンがそれぞれ生息している。

ちなみにテンは身体が長くて脚が短いイタチの仲間。 日本にいるイタチの仲間で身体がもっとも大きいのは、ニホンカワウソ(絶滅の可能性あり)、その次がテン、そしてイタチ、オコジョと続く。 一番小さな身体のイイズナは体長が14~16cm。 大人の手のひらサイズでカワイイ日本の仲間だ。



 

恐竜ではない越後土竜

エチゴモグラは新潟県の越後平野に生息している日本で一番おおきなモグラ。 体長は約18cm、体重は約164g。 柔らかい土の層が深く広がっている土地を好む。 水田のあるところにはたくさんいる。 食べ物は主にミミズやケラなどの昆虫。

トカゲ太郎家が増えたり、水田がエチゴモグラにとって棲みにくい環境に変えられたりしてその数は減ってしまった。 モグラは穴を掘って農作物の根を傷めるため農家の人々には嫌われる存在。 でも、共生の試みも広がっているよ。 風車を回して振動を地面に響かせるやり方もその一つ。 エサを捕えるためモグラはとても土の振動に敏感なのだ。 風車の異様な音にびっくりしてしまうのかもね。

エチゴモグラ



 

トド

トド

トドはアメリカのカリフォルニア、オレゴン、アラスカからロシアのカムチャツカ半島にいたる沿岸に生息している。 秋から早春にかけて北海道にもその姿を見せるから貴重な日本の野生動物だ。 体長は2mから4m、体重は500kgから1100kg。 セイウチゾウアザラシほど大きくないけれどアシカの仲間では一番大きな身体の持ち主。 ニシンやサケ、タラなどの魚からミズダコ、イカなどの軟体動物にいたるまでいろいろ食べる。 時にはゼニガタアザラシやラッコまで襲うこともある食いしん坊。

トカゲ太郎海の中ではシャチ以外は敵なしだけど数が減ってしまって今では絶滅の危機にある。



 

ニホンヤマネ

ヤマネの仲間だけど日本にしかいないニホンヤマネ。体長は約60mm~80mm(尾はふくまず)、体重は13g~20gほど。寿命は約5年。春と秋の2回、それぞれ3頭から7頭の子どもを産む。本州から四国、九州、隠岐の山の中にすんでいる。ネズミのようだけど違う種類。ネズミとの違いはシッポが毛で覆われていてフサフサしているところ。夜中に主に活動し、食べ物は、種子、昆虫、小鳥といろいろ食べる。花の蜜や果物など甘いものもよく食べる。絵の中のアケビの実も好物みたいだ。

トカゲ太郎ニホンヤマネの生活の特徴は冬眠するところ。絵のような樹洞や山小屋のすき間、落ち葉の中、小鳥の巣箱などにまん丸になって眠る。樹皮やコケで球形の巣を作ることもある。クマは冬眠中の体温が起きている時とそれほど変わらないけど、ニホンヤマネは0度ぐらいまで落ちるからずいぶん眠りが深いようだ。

ニホンヤマネ
冬眠中のニホンヤマネ

また、ニホンヤマネは日本が中国大陸から離れた時(約1万2000年前)から日本にすんでいる、生きた化石だ。そして今では国の天然記念物だからとても貴重な生き物。



 

ジュゴン

ジュゴン

ジュゴンはオーストラリアやインドネシアの沿岸に主に生息している。 日本では沖縄本島の周辺にいる。 ただ、その数はわずか50頭にも満たないためその姿を見ることはめったにない。

トカゲ太郎体長は2.5m~3.3m。マナティーととてもよく似ているけれど、尾ひれが丸い形ではなくイルカのように二つに分かれている。 また、マナティーマングローブの葉や藻類など60種にものぼる植物を食べるのに対してジュゴンはアマモなどの海草のみを食べる。このため海草の育つ藻場がなければジュゴンは生きていけない。

魚といっしょに網にかかってしまう混獲や藻場の減少によって日本のジュゴンは絶滅の危機にある。



 

ダイトウオオコウモリ

ダイトウオオコウモリは沖縄の南大東島と北大東島にいる。 身体の大きさは約25cm、翼を広げた長さは約30cm。 昼間は林の中で眠り、夜になると動き始めるからまるで吸血鬼のようだけど、食べ物は花や果実。 絵の中ではアコウの木の実をなめている。 アコウはクワの仲間。 イチジクのような実をつける。 “絞め殺しの木”という別名があって成長するにつれて近くにある木を気根で枯らしてしまう。

日本の固有亜種ダイトウオオコウモリは絶滅危惧IA類に入っている。 最も絶滅の危険性が高いとうことだ。 今のところ北大東島に45頭~65頭、南大東島に60頭~70頭ぐらいいるだろうと考えられている。 数を減らしている理由は、棲みかの広葉樹林の減少とエサの減少によって子どもが少なくなっていることなど。

トカゲ太郎ダイトウオオコウモリオオコウモリ科に属している。 オオコウモリコウモリの仲間。 コウモリといってもキツネのような顔をしていて身体も大きく、最大で40cm、翼の長さが150cmに達するものもいる。 果物や花の蜜が大好物。 さまざまな場所に種や花粉を運ぶことで森の成長に貢献している。

ダイトウオオコウモリ



 

エゾシマリス

エゾシマリス

北海道に生息しているエゾシマリスは、日本のシマリス。 見かけがとても似ていて、本州にもいるチョウセンシマリスは外国からの移入種だ。 体長は12cm~16cm(尾は含まず)、体重は70g~115gで、サバのみそ煮1缶ぐらいの重さ。

山から海岸線まで森林のあるところであれば暮していける。 雑食性だからドングリやクリなどの種子だけでなく、若芽や花、キノコなども食べるほか、昆虫や鳥の卵、小さなカエルまでたいらげる。 絵の中ではミズナラに寄ってきたゾウムシが餌食になったぞ。

トカゲ太郎秋になると食糧を貯めて冬眠に備える。 冬眠中、食べ残した種子の殻などはゴミ捨て場のトンネルに運ばれるため巣の中はいつもきれいだ。

エゾシマリスが種子をあちこちに埋めてくれるため、樹木は自分の種子を広くばらまくことができる。 また、キノコはエゾシマリスによってそ胞子を共生する植物に運んでもらえる。 エゾシマリスの森の中での役割は大きい。



 

ニホントカゲ

とかgえ太郎ニホントカゲは6月頃に卵を産むよ。 メスは卵をなめたり、向きをかえたりと、子どもがかえるまでの約35日間、卵を守り続ける。 卵から出てきたら子どもは一匹で暮らしていく。

幼いうちは濃い青色に五本の黄色い線の入った体の色をしている。 2~3年でオトナに成長して体長は15~30cmほどになる。 草むらや石がきのあるところにすんでいて、ときどき日向ぼっこのために石の上にへばりついている。

食べ物は、コオロギバッタダンゴムシなどの昆虫からミミズナメクジなども食べちゃう。 ゴキブリハエ、蚊など人間にとって少し迷惑なものも食べてくれるからとてもありがたい存在だ。 天敵はヘビネコなど。 気温が25~30℃が最も暮らしやすく昼間に活発に動きまわる。 逆に気温の低くなる冬のあいだは冬眠する。

4月~5月にオスは体の一部が赤くなって噛みつきあってケンカをする。 交尾するためのメスの奪い合いだ。

ニホントカゲ



 

カヤネズミ

カヤネズミ

関東地方のあたりから九州にかけて分布している。 体長は5cm~8cm。 体重は6g~8g。 野生での寿命は一年半。 冬にほとんど死んでしまう。 “カヤ”とは、ススキやヨシ、マコモなどのイネ科の植物のこと。 それらの葉っぱを編んで鳥の巣のような巣を作る。 食べ物は種子や昆虫。 逆にヘビやモズに食べられる。 冬の間は穴を掘って地下で貯めておいたエサを食べてすごす。 冬眠はしない。

トカゲ太郎驚きなのは、長い尾を手のように使って草をつかめることだ。 高さが1mにもなるイネ科の植物の森の中を落っこちないように尻尾を使って自由に動き回るのだ。 アジアやヨーロッパにも仲間が棲んでいて、イギリスでは法律で守られている。

上野動物園多摩動物園で見られるよ。



 

タヌキ

エゾタヌキは北海道に、ホンドタヌキは本州、四国、九州にすんでいる。 体長は50cm~60cm。 体重は3kg~5kg。 寿命は野生で3年~4年。 アナグマの古巣や樹木の根元にあるウロなどで昼間すごし夜に動きだす。 雑食性で、木の実や昆虫、ネズミ、ヘビなど植物と動物どちらも食べる。 時には人家の庭に現れて人間の食べ残しをちょうだいする。

トカゲ太郎一夫一婦制でオスとメス共同で子育てをし、家族でいっしょに暮らしている。 面白いのは「ため糞」。 決まった場所にウンチをして、家族やほかのタヌキとコミュニケーションをとっている。

とても臆病で車のライトに驚いて交通事故にあったり、犬の病気にかかったり、アライグマのようなライバルが現れたり、生き残るのは大変。で も東京の都心で目撃されたりいろいろな環境に適応してたくましく生きている。

井の頭自然文化園東山動植物園天王寺動物園で見られるよ。

タヌキ