トカゲ太郎のワンダー・ワールド 北アメリカの野生動物






 

灼熱の砂漠に生きるカメ - サバクゴーファーガメ -

サバクゴーファーガメ

カメの仲間はさまざまなところに棲んでいる。 川や沼、湖などの淡水にいるカメや海の中にいるカメ、または河口や干潟など淡水と海水が混ざるところを好むカメもいる。 その中でも陸ガメは水から離れた場所で生きていける。

サバクゴーファーガメはカリフォルニア州やアリゾナ州、メキシコにまたがるソノラ砂漠やモハーヴェ砂漠のあたりに棲んでいる。 身体の大きさは約23~34cmで、甲羅の高さは約10~15cm。 サバクゴーファーガメの主な食べ物は草や花、果物など。 春の短い時期にそれらを食べて回る。 ときには砂や石も食べる。 塩やミネラルをとるためと考えられている。 砂漠は水がほとんどないけど、食べ物からじゅうぶん水分を吸収して身体の中に貯められるので1年間は水なしでも生きていける。 さらに灼熱(しゃくねつ)の高温にも耐えられる。 自分で砂を掘って深い巣穴を作り日中の暑さを避けられるからだ。 実際、サバクゴーファーガメは生活のほとんどを巣穴の中で過ごす。

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成長したサバクゴーファーガメに天敵はあまりいない。 でも、卵や若いカメはコヨーテやカラス、カッコウの仲間のオオミチバシリ、アメリカドクトカゲ、アカヒアリなどに食べられてしまう。 大人のカメも病気のほか、ペットにするための密猟や鉱山開発、牛や羊の放牧、自動車など人間の起こす危険にさらされている。

サバクゴーファーガメは野生で80年もしくはそれ以上生きると考えられている。厳しい砂漠の中でも生きのびるすごいカメだ。

サバクゴーファーガメを動画で見よう!





 

生き残ったアメリカアカオオカミ

昔は北米大陸に広く生息していたアメリカアカオオカミ。 でも、森林が少なくなったり、家畜を襲うことから駆除されたりして、その数はどんどん減ってしまった。 そして、1980年代までには野生にたった17頭ほどが残るのみになった。

そこで、合衆国魚類野生生物局は野生に残っていたすべてのアカオオカミを保護し、そのうちの14頭から飼育下で頭数を増やす試みを始めた。 そして、1987年までに4組のカップルをノースカロライナ州北東部にあるアリゲーター川国立野生動物保護区に放すことに成功した。 今では100頭から120頭のアカオオカミが野生に生息し、約207頭が飼育下で暮らしている。 それでも密猟やコヨーテとの交配で雑種化するなどの恐れがまだあることから絶滅の危機にある。

アカオオカミは世界中でノースカロライナにのみ生息している。 体長は約1.2m、体重は約20kgから36kg。 野生では約7~8年、飼育下では約15年は生きる。 野生ではネズミやノウサギ、シカなどを狩る。 また、増えすぎているアライグマやヌートリアも大好物だ。

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アメリカアカオオカミ





 

ミジカバナヒョウトカゲ

ミジカバナヒョウトカゲ

ミジカバナヒョウトカゲは主にカリフォルニア州のサン・ホアキン谷に生息している。でもその数はとても減ってしまって、今では国際自然保護連合(IUCN)やアメリカで絶滅危惧種に指定されている。 原因は灌漑(かんがい)や農薬、都市開発などだ。

成長したオスの身体の大きさは約9~12cm(尾は含まず)、メスはオスより少し小さい。

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主に昆虫を食べるけど、ツノトカゲの仲間など他のトカゲも捕まえる。 基本的には口の中に入る小さな生き物は何でも食べてしまう。 ミジカバナヒョウトカゲはジリスやカンガルーネズミが掘った穴の中で暑さを避けたり、敵から身を守ったりしている。

カリフォルニアの谷間で静かにくらすミジカバナヒョウトカゲ。 そっとしておいてあげたい。 ちなみにナガハナヒョウトカゲもいる。





 

セミクジラの仲間たち

背中にヒレがなくて流線形の背中の線が美しいから背美クジラ

セミクジラの仲間は3種類。 セミクジラタイセイヨウセミクジラそれとミナミセミクジラ。 同じような身体つきをしているけどホッキョクセミクジラコセミクジラは別の仲間だ。

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セミクジラは北太平洋からオホーツク海にかけての沿岸に生息していて、その数は200から300頭ぐらいとされている。 タイセイヨウセミクジラは北大西洋に300頭ほど暮らしているようだ。 ミナミセミクジラは南半球の海に広く分布していて今でも約10000頭は生き残っている。

セミクジラの仲間の大きさは、体長が14~17m、体重が70トンにも達する。 セミクジラの仲間は歯の代わりにヒゲ板と呼ばれるものを口の中にもっている。 このヒゲ板でオキアミや動物性プランクトンを海水といっしょに呑み込んで濾し取って食べる。

セミクジラの仲間はシャチなどの外敵に尻尾を向けて子どもを守る。 寿命はだいだい50年以上とされているが、100年以上生きているものも中にはいて、はっきりとしたことはわかっていない。 セミクジラの仲間はいずれも絶滅の危機にさらされていて、大切にしたい生き物だ。

セミクジラ





 

掘れ掘れ ピグミーウサギ

ピグミーウサギ

ピグミーウサギは名前のとおり北アメリカで一番小さなウサギだ。 身体の大きさは23.5から29.5cm、体重は350から450gほど。 だいたい3年から5年生きる。 主な食べ物はヤマヨモギ(キク科の植物)。 ヤマヨモギは毒を含んでいて他の草食動物はほとんど食べないからピグミーウサギには好都合だ。 天敵はコヨーテやアメリカアナグマ、イイズナ、猛禽類など。

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生息地はアイダホ、オレゴン、カリフォルニア、ネバダ、モンタナ、ユタ、ワイオミング、ワシントンの各州にまたがるコロンビア盆地とそれを取り囲んでいる山間部地域。

残念なことにコロンビア盆地ピグミーウサギピグミーウサギの亜種)は、野生ですでに絶滅してしまった可能性が高い。 農地の拡大と開発(石油や天然ガス)などが主な原因と考えられている。 ヤマヨモギの草原が牧草地に変えられてしまったのではピグミーウサギは生き残れない。 加えて、生息地が分断されたことで遺伝子の多様性が失われてしまった。 これはさまざまな病気に対して免疫力が弱くなることを意味している。

ピグミーウサギは小さくてかわいいだけでなく、他にも面白い特徴をもっている。 北アメリカに棲む他の多くのウサギは、プレーリードッグやアメリカアナグマなどが掘った穴を再利用してくらしている。 これに対してピグミーウサギだけは自分で広い巣穴を掘って生活している。 がんばれピグミーウサギ





 

昼間も元気なジャガランディ

ライオンやトラは大きくて力強いから人気がある。 でも小さな野生ネコたちが注目されることはあまりない。 ジャガランディもそんな野生ネコだ。体長は65cm(尾を含まず)、体重は6kgで、イエネコより少し大きいぐらい。 頭は小さくて、てっぺんが平たくなっている。 ネコというよりイタチのような顔つきだ。身体の大きさに比べて尾は約45cmと長くて太い。

トカゲ太郎

身体の色は濃い灰色から茶色、赤茶色とさまざまある。 ふつう生息する場所が深い森の中になると身体の色は濃くなる。 生息地は雑木林や草原、森と草地の境目などで、小川近くにも姿を現す。 ジャガランディは他の野生のネコと違い昼間に行動し、水にも慣れている。獲物は、小動物や小鳥、爬虫類、魚など。

北アメリカの南部から中央アメリカ、南アメリカにかけて8種類のジャガランディがいる。 その中で北アメリカに生息している2種は、アリゾナ州のシナロアン・ジャガランディとテキサス州のガルフコースト・ジャガランディだ。 どちらもアメリカ合衆国では絶滅危惧種に指定されていて、野生で観察することはめったにできない。

ちなみに後ろにいるのは他の野生ネコ、オセロット

ジャガランディ





 

エバーグレーズタニシトビ -タニシ採りの名人-

ワイオミングヒキガエル

エバーグレーズタニシトビはタカの仲間。 体長は約45cm、羽を広げるとおよそ120cmになり、タカの仲間では中ぐらいの大きさだ。 フロリダの中部から南米にかけて生息している。 淡水の湿地帯や浅い湖の周辺が主な生息地。

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フロリダ州にいるスクミリンゴガイは、おとなの手のひらほどの大きさの巻貝の一種。 日本ではジャンボタニシとも呼ばれている。 タニシトビはこの巻貝を主に食べる。 タニシトビはカーブしたクチバシを上手に使って巻貝の中身をクルリと取り出してしまう。 稀に、小さいカメやザリガニ、魚などを食べることもあるけど、この巻貝がいないとタニシトビは困ってしまう。

エバーグレーズタニシトビはかなり広い範囲に生息しているけど、その数は大変少なくて、フロリダでは絶滅危惧種に指定されている。 定住し繁殖していくには水が不可欠。 でも、繁殖地であるフロリダ中央部から南部に広がる湿地帯は開発によって縮小と水質の悪化が進み、タニシトビにとって適した自然環境が次々と失われている。 だから、タニシトビをこれ以上減らさないために湿地の保護と水質管理がとても大切になってきた。 今は合衆国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)や、各環境保護団体、ボランティアグループなどが湿地や河川の保護管理を進めている。





 

帰って来たワイオミングヒキガエル

ワイオミングヒキガエルは、卓球ボールほどの大きさ。 体長はわずか5.5cmほどだ。 生息するには背丈の低い植物や浅い水辺が必要なため、川や湖の周辺に広がる草原地帯を好む。 アリやコオロギなどの昆虫や、その他節足動物などを食べる。

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ワイオミングヒキガエルは絶滅したと思われていた。 ところが、1987年、漁師さんがワイオミング州の南東にあるモーテンソン湖に数匹生息しているのを発見。 早速、保護・繁殖活動が開始されることになった。 アメリカ合衆国魚類野生生物局が中心となり、セントルイス動物園やデトロイト動物園など各動物園が協力して保護繁殖計画は進められた。 こうして、今は施設において繁殖させたオタマジャクシや子供のカエル、そして成体となったカエルを、ワイオミング州の南東部にあるアルバニー地区のララミー川流域に放流している。

草に静かにとまるカワイイ蝶は、シェリダンズ・グリーン・ヘアーストリーク・バタフライCallophrys sheridani)。 2009年7月1日にワイオミングの州蝶に指定され大切にされている。

ワイオミングヒキガエル





 

スモールトゥース・ソーフィッシュを守らなきゃ!

スモールトゥース・ソーフィッシュ

スモールトゥース・ソーフィッシュは、ノコギリエイの一種。 ご先祖様は5600万年前に出現しているから、まさに「生きた化石」だ。 北アメリカではフロリダの沿岸に生息する。 水の流れが遅いところを好み、海底が泥で遠浅の海や入江、河口などを回遊している。 また淡水と海水の両方を行き来できる。 成長すると大きいもので体長が5.5メートルにもなる。 寿命は25~30年ほど。

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ノコギリで土を掘り起こしカニやエビ、二枚貝などを捕食する。 また小魚の群れに突進してノコギリを振り回し、魚を傷つけて食べてしまう。

他の魚と一緒に漁船の網にかかってしまったり、生息する海の環境が変わったりと、スモールトゥース・ソーフィッシュは受難だらけ。 また繁殖に時間がかかるため、現在絶滅の危機に瀕している。





 

むくむくのタフガイ

グラウンドホッグウッドチャックとも呼ばれる。 マーモットの一種。)は、北米大陸に広く生息している。 その範囲はアメリカの東部、中央部からカナダ、アラスカまで到る。 身体の大きさは40~65cmで重さは約6kg。 植物や花、木々の枝や果実、昆虫などを食べて過ごす。 天敵はキツネ、コヨーテ、ボブキャット、ピューマやクマなどの大型哺乳動物だ。 野生では10年、飼育だと20年以上生き延びたという記録がある。

岩の間や木の根っこなどの洞穴を棲みかとし、冬は冬眠する。 ところで、アメリカとカナダでは毎年2月2日がグラウンドホッグ・デーだ。 この日、巣穴から出てきたグラウンドホッグが、もし自分自身の影を見てびっくりしてしまったら冬が終わるまであと6週間。 もし影を見なかったら春の訪れが早い、と予測される。 有名なグラウンドホッグは、フィルウィリー。 フィルはペンシルバニア州のパンクサトーニーに、そしてウィリーはオンタリオ州のウィアートンで大切にされているよ。

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グラウンドホッグ





 

エバーグレーズの王者

アメリカアリゲーター

ミシシッピワニとも呼ばれるアメリカアリゲーターは、アメリカ合衆国の南東部に生息する。 かつては乱獲で数が激減し絶滅の危機にあったアリゲーターだけど、いまでは保護活動のおかげで生息数は回復し、安定している。 なかでもフロリダ州のエバーグレーズ国立公園は、河川や湖、湿地、沼地など、生息に適した条件がそろっていて、多くのアリゲーターが暮らしている。 食べ物の幅は広く、魚や亀、鳥など小さな生き物からアライグマやシカなど比較的大きな哺乳動物まで捕食する。 成長すると、オスは3~4メートル、454kg、メスはやや小型で2.5~3メートルになる。

メスは泥や小枝、葉などを集めて巣を作り、卵を産む。 外敵が巣に近づくと母ワニは卵を必死で守る。 また、卵が孵った後も母ワニは子ワニを2年間大切に育てる。

自然界において、成長したアメリカンアリゲーターは無敵。 でも、小さいうちはヘビ、鳥、ボブキャット、そして他のアリゲーターなど天敵だらけだ。

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