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アクアワールド茨城県大洗水族館 |
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(訪問日 2011年9月25日)
サメを知ろう!
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アクアワールドは10年前にリニューアルオープンした。サメだけでなくマンボウなども人気だ。
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トラザメは東シナ海や東南アジアなどのサンゴ礁に生息する。体長は約50cm。
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大洗町の沖合にはさまざまな魚が集まる豊かな海が広がっている。 黒潮と親潮の流れが交ざり合う潮目があるからだ。 そこには小魚のエサとなるプランクトンが多く、大きな魚も小魚を目当てに集まって来る。 アクアワールドはこの豊かな海を代表するサメの姿を見てもらうため、地元の漁師さんの協力を得て網にかかったサメを引き取り、飼育・繁殖するようになった。 こうしたサメの中でも同館が特に力を入れていたのが底生のサメの飼育・繁殖だった。 ふだんは海の底の砂や岩陰に暮らしていてめったに出会えないこのサメたちのことを多くの人々に紹介するためだ。 さらに10年前の改装工事で大型水槽が入ってからはこれまで展示できなかった多くの種類のサメが人々の目に触れるようになった。 |
アクアワールドの中でも注目のシノノメサカタザメ。 この魚は実はエイの仲間だ。 サメとエイの違いはエラが脇にある場合がサメ、お腹側にあるとエイの仲間だ。 頭にある突起が何のためにあるのかなど、シノノメサカタザメはまだまだ謎の多いエイだ。
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アカシュモクザメ。 世界中の暖かい海の沿岸に生息する。 日本の海にはこのほか、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメなどがいる。
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現在、同館で飼育されているサメは近海産と海外産を合わせて53種。 世界の中でも屈指の種数といっていい。 これほどのサメを集めているのはその生態を知って繁殖をすすめるためだ。 サメといったらホオジロザメやイタチザメを代表に危険なイメージがある。 でも、ほとんどのサメはおとなしくひっそり暮らしているから他の魚と比べて身近なわりには繁殖や成長のし方など、まだまだ解明されていないことが多いという。 このため同館では国内の大学その他の研究機関とも協力してサメの研究を進めている。 今では集められるサメも、国内は遠く長崎から来るものや海外は南アフリカの海のものまでさまざまだ。 これは世界中の海でほとんどの種類のサメが減少しているという背景がある。 なんとか繁殖に成功し危機にあるサメを救おうという試みだ。 |
ブラウンシャイシャークの幼体
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繁殖に成功したブラウンシャイシャーク。 このサメは南アフリカに限られた海域にだけ生息する体長が約70cmのサメ。 野生で減少が心配されている。
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「同じ種類でも性格がまったく違います。 少し乱暴なヤツもいれば、とてもおく病なもの、のんびり屋さん、いろいろいます。 普段からよく観察しているとだんだん分かってくるのですよ。」 と、魚類展示課主任の柴垣和弘さんは種類に限らずサメには個性があるという。 そして、その性格や個体どうしの力関係を理解して飼育する必要がある。 「同じ種類のグループ内でのパワーバランスがわりとしっかり決まっています。 だから放っておくと弱いものはストレスをためて食欲をなくしたり、免疫力が弱くなって病気にかかったりしやすくなってしまう。 そういう時は他の水槽に移して回復を待ちます。」 と柴垣さんは話す。 この他にも大切なサメたちの健康を守るためさまざまな工夫をしている。 例えば底生のサメが落ち着いて暮らせるように岩組を工夫している。 さらに遊泳性のアカシュモクザメはちょっとした変化ですぐにびくびくしてしまうので、新しい水槽に入れる時はいっしょに泳いでやるとともに、同じ水槽に入れるサメや魚の種類にも気を配る。 |
エポーレットシャークはオーストラリアのグレートバリアリーフなどに生息している小型のサメ。 同館で生まれたエポーレットシャーク。
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シロワニ。 いかつい顔だけど人を襲うことはめったにない。 世界中の暖かい海の沿岸に生息していて、体長は3m以上になる。
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サメはおおまかにいって二つの方法で繁殖する。 卵を産む卵生と赤ちゃんをお腹から直接産む胎生だ。 胎生の中には一度に二尾しか赤ちゃんが生れないなど、どちらにしても飼育下での繁殖は難しい。 それでも、アクアワールドでは多くの貴重なサメの繁殖に成功している。 なかでも繁殖を順調に進めるために特にメスの体調を整える工夫をしている。 メスは交尾の際にオスにしばしば咬みつかれて傷を負ってしまうことが多い。 自然ならば逃げ場もあるけど水槽の中では限られるから、タイミングを見計らってオスと別の水槽に移さなければならない。 また卵生の場合、卵を身体の中でつくるのにかなりのエネルギーを使うためエサの量の調整も欠かせない。 さらに種類によって年中繁殖するものから年に一回だけのものもいるので、サメどうしの相性も考える必要がある。
「シロワニの繁殖は世界でも数例しかありません。 繁殖時期が年に一回と限られていますし、シロワニの場合ほかのサメと違って咬まれたメスがオスに対して反撃します。 だから双方ともにこの時期は傷が絶えません。 エサを勢いよく食べてくれるか、吐き出したりしていないか、体調管理に見逃せないサインもあります。 それでも今一番力を入れているサメですね。」 と、柴垣さんは12年間連れ添ったパートナーたちの身体を気遣う。 特にシロワニの繁殖を確立したい理由は、地域によってその数が激減しているからだ。 あろうことか顔の怖さから危険なサメとみなされて駆除を徹底した結果ほとんどいなくなってしまった地域もあるぐらいだ。 漁船の網にかかってしまう混獲もまた問題になっている。 |
ブラウンシャイシャークの卵。 赤ちゃんが透けて見える。 縦につるすことで卵の四隅から呼吸ができる。
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シロボシテンジクザメの幼体。 太平洋のサンゴ礁に生息していて、日本にもいる。
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ネコザメの卵。 岩のすき間などに産みつけられる、ドリルのような形のため潮に流されないようになっている。
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手前のネコザメは、北海道より南の海に生息している。 真ん中のホーンシャークはカリフォルニア沿岸やカリフォルニア湾にいる。奥のクレステッドブルヘッドシャークはオーストラリアが棲みか。
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来園者にサメの生態を説明する柴垣さん。
サメたちのエサは主にアジやイワシ、イカなど。 ちなみにサメのふ化やお産を見ることはめったにできない、外敵に襲われるのを避けて夜に行われるからだ。
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数種のサメのいる大水槽にはウミガメやエイ、イワシにウツボまでさまざまな種類の魚たちがいる。 他の魚に好奇心から近づきはするものの危害を加えることはない。 逆にほかの魚に遠慮して泳ぐものもいる。 海の自然環境そのものを再現することはできないけれど、ふつうは目にすることない生き物たちを間近に見ることができる。 「サメは人気があります。 だからサメを取り巻くほかの生き物のことや海そのものの環境にまで思いを巡らせてもらえるようにしたいですね。」 という柴垣さんは、訪れてくれた人たちにサメや他の魚たちの生態をできるだけ紹介するようにしている。 |
レモンザメは太平洋やインド洋の熱帯の海に分布している。 好奇心が強く、少し危険なところのあるサメ。
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シマネコザメは日本から朝鮮半島や中国、東南アジア、オーストラリアの沿岸の浅い海に棲む。 体長は約1m。
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