トカゲ太郎のワンダー・ワールド
シロアリの聖堂
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サグラダ・ファミリアの面影

シロアリの聖堂

ジュラ紀のシロアリは恐竜の骨を食べていたのかもしれない。シロアリのかじり痕のある化石が見つかったからだ。現代のシロアリは熱帯や亜熱帯に暮らしていて、主に樹木や葉などを食べている。今のところ、約2300種のシロアリが見つかっていて、生息する場所や食べ物によってグループ分けされている。樹上に暮らすものもいれば、地中に巣を作るものもいる。そして、シロアリはアリのように群れをつくり、独自の社会もった昆虫だ。

大まかに三つのタイプのシロアリが存在し、繁殖を行うものとして女王と王がいて、その他はすべて、兵隊と働きシロアリだ。

シロアリの中には聖堂のような形に土を盛って巣を作るものもいる。そして、巨大な巣の中では食糧となるキノコを栽培している。人間はしばしばシロアリを害虫と見なしている。家屋の資材を食べて、基礎を破壊してしまうからだ。一方、シロアリが樹木を食べて樹洞をつくることで、他の動物たちはそれを巣として利用できる。また、シロアリとゾウはお互いに恩恵を受けている。ゾウは食事の際に枝葉を折り、樹木をなぎ倒す。シロアリはゾウの食べ残しやゾウのフンをエサとして食べる。シロアリの作った盛り土の上に生えた植物はなぜか他の場所に生えたものより栄養分に富み、ゾウもそれらを好んで食べる傾向が見られる。

ツチブタの大好物はシロアリだ。ツチブタがその鋭い爪で壊したシロアリの巣は、マングースや鳥などの他の動物によって利用される。ヒョウはシロアリの巣に登って周りを見渡したり、狩りの時に身を隠す場所として利用したりする。アフリカが洪水の季節には、シロアリの盛り土は様々な種の逃げ場所ともなる。

シロアリのアリ塚(トカゲ太郎のワンダー・ワールド
   女王は中心にある部屋で一生卵を産み続ける。巣の中は換気性にすぐれていて、熱い空気は巣の頂上から外に排出される。